ものづくり補助金平成28年度製造業沖縄県

新型切削機導入で挑戦する県外中小工務店への洋欄間建具の新展開

有限会社旭日工芸

この事例のポイント

  • 公共事業を受注すると手作りでは限界があり、団地の靴箱のように全体で100個単位になると手作りでは追いつかない。
  • 補助金を活用して、パネルソーとNCルーターの2種の機械を導入した。
  • 機械導入により製造ラインの工程が改善し、パネルソーを加えたことで生産効率がさらに上がった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社旭日工芸
所在地沖縄県 南城市
業種家具・装備品製造業
技術分野機械制御,精密加工,立体造形
従業員数11人
資本金300万円
設立2004年

事業の背景

当社は一般的な木製の建具家具のほか、デザイン性の高い特注の建具家具など、現場への施工までを一貫して請け負っている。現在は公共工事も受注しており、当社全体の売り上げに占める割合が大きい。団地の靴箱などでは団地全体を受注すると総計100個単位となり、手作りでは追いつかない。これまでも機械化を進め、職人が機械で大量生産できる体制を強化してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力公共事業を受注すると手作りでは限界があり、団地の靴箱のように全体で100個単位になると手作りでは追いつかない。
  • 人手・技能短期的には機械が不足して職人の作業待ちが生じ、人材不足もあいまっていた。
  • 人手・技能中長期的には、機械を使って若手人材を育てる必要性を感じていた。

やったこと

補助金を活用して、パネルソーとNCルーターの2種の機械を導入した。パネルソーは木製の板をまっすぐに切る機械で、家具や建具の部材を直線で正確にカットする。従来あったパネルソーに加えて導入したことで、さらに生産効率が上がった。NCルーターは木材に穴を開けたり曲線状に切ったりする機械で、特に手作業でノミを使って行っていたドアノブなどの穴開け作業を自動化できた。

加工機パネルソー
加工機NCルーター

事業の効果

機械導入により製造ラインの工程が改善し、パネルソーを加えたことで生産効率がさらに上がった。NCルーターによって穴開けの工程が自動化され、これまで熟練職人が行っていた作業を若手人材が行えるようになった。板を手作業で切る工程で詰まっていたラインも解消に向かい、機械化のメリットは大きい。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    公共事業の受注が中心で、手作りの限界を機械化で補ってきたとあり、機械化の流れは読めるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    公共工事の受注量増加や団地の靴箱で100個単位の受注を示し、市場と自社の強みに基づく特注家具への展開意向が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    短期的な機械不足と中長期の若手育成の必要性が課題として挙げられ、解決策として機械化が示されているが、計画の数値は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員11人で熟練職人の機械化と若手育成に取り組むと書かれ、人材面の体制は読めるが事務処理能力の記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    特注家具は置く場所に合わせたサイズで作られ既製品より強度が高いと書かれ、ターゲットと選ばれる理由は一部うかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    DIY向けにカット済み部材を提供する構想や県外展開の提案はあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オーダーメイドの特注家具や高付加価値の建具の製造販売を目指すと書かれ、高付加価値化の方向性はあるが水準を示す数字はない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    県内の林業者や県外の中小工務店を巻き込む新ビジネスモデルの提案が書かれ、地域波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    新しいビジネスモデルの提案と県外展開の記載はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県南城市大里の工場で、林業者と連携した県内外への展開を進めると書かれ、地域の特性を活かす方向はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はオーダーメイドの特注家具の分野にも手を広げたいと考えている。県内の林業者や県外の中小工務店を巻き込み、県外への展開を進める新しいビジネスモデルを提案していきたい。DIYで家具を作る人向けに、カット済みの部材を提供することも新しい事業として検討している。

事業者の声

仕事に対して熱心であること

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。