ものづくり補助金平成28年度製造業長野県

良質の木製内装品を効率生産、子育て教育施設に販路を広げ少子化に歯止め

株式会社ウッドテック秋富

成果従来のプレス機では数時間かかっていた接着が40~60秒程度で完了

この事例のポイント

  • 学校や病院などの公共施設で木製建具・家具を導入する動きが活発化しているが、従来のプレス機では接着に数時間かかり、フラッシュパネルの生産が追いつかない。
  • 高周波フラッシュ接着機を導入し、軽量で高品質なフラッシュパネルの製造を強化した。
  • 従来のプレス機では数時間かかっていた接着が40~60秒程度で完了。高周波フラッシュ接着機の導入により、芯材に圧迫痕の見られない良質な製品を製造できるようになり、製造時間も大きく短縮され…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウッドテック秋富
所在地長野県 上田市
業種家具・装備品製造業
従業員数39人
資本金1,000万円
設立1993年

事業の背景

同社は1902年創業の秋山木工所と1946年創業の富国木工を統合して1993年に設立した木製建具・家具の製造販売会社で、木製建具、オーダー家具、木製サッシを主力としている。住環境に自然素材を取り入れたいというニーズが増え、特に学校や病院などの公共施設で木製建具・家具を導入する動きが活発化していた。木製サッシは1998年に製造を始め、自社ブランド「アキフフェンスター」で国内木製サッシメーカー3指に入る実績がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力学校や病院などの公共施設で木製建具・家具を導入する動きが活発化しているが、従来のプレス機では接着に数時間かかり、フラッシュパネルの生産が追いつかない。

やったこと

高周波フラッシュ接着機を導入し、軽量で高品質なフラッシュパネルの製造を強化した。従来のプレス機で数時間かかっていた接着は40~60秒程度で完了し、接着剤の半乾きがなく木の水分を飛ばすため狂いが少ない。速乾性の接着剤も不要になり、作業者の有機溶剤吸入による健康被害も抑えられる。加熱時間、電流値、養生時間を調整してデータの収集を図っている。

加工機高周波フラッシュ接着機

新しい製品・サービス:フラッシュパネルを用いたフラッシュ構造の建具や家具

事業の効果

  • 従来のプレス機では数時間かかっていた接着が40~60秒程度で完了

高周波フラッシュ接着機の導入により、芯材に圧迫痕の見られない良質な製品を製造できるようになり、製造時間も大きく短縮された。接着は従来の数時間から40~60秒程度に短縮され、接着剤の半乾きがなく狂いが少ない。速乾性接着剤が不要になり作業者の健康被害も抑えられた。教育・保育施設や公共施設への販路拡大につなげる狙いである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    木製建具・家具の製造を主力とし、フラッシュパネルの製造強化を機器導入の理由としている。過去の取組との連続性は記述が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    公共施設で木製建具・家具の導入が活発化しているという需要動向と、木製サッシ等の自社強みを踏まえた記述がある。

  • 課題の認識と解決4

    プレス工程の改善による生産性向上と、接着時間40~60秒への短縮が具体的に書かれ、課題と解決策の対応は読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。生産時間の短縮は示されるが、目標の数値は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    若手技術者の採用・育成や技能五輪入賞者の輩出に触れるが、補助事業の遂行体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    フラッシュパネルの軽量・高品質・資源有効活用というメリットと、学校・病院など公共施設での需要が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    スケジュールや課題解決の方法は書かれておらず、機器のデータ収集など一部の方針のみうかがえる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    フラッシュ構造の建具・家具は一般的ではないとまでは読めず、速乾接着剤不要など差別化の要素はうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    公共施設での木材利用促進という社会的ニーズにわずかに触れるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    製造時間の大幅短縮と圧迫痕のない製品という効果はあるが、投資額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最先端の設備導入という記述はあるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献の具体は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    信州産の自然素材を使う方針や上田市の企業であることが書かれ、地域資源の活用はうかがえるが、雇用や成長の数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

木製サッシ、木製防火戸、遮音木製サッシを今後の主事業にしていく計画である。腐らない木の開発にも取り組んでいる。

事業者の声

木製サッシは本当に良いもの。多くの住宅に使ってもらえるよう、信州産などの自然素材を使い、安く提供したい。この木の完成により、木製サッシメーカーとしてさらなる飛躍を目指しています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。