ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業沖縄県

車両整備サービスの見える化による顧客満足度向上と革新的サービスの向上

有限会社サキハマ

この事例のポイント

  • 大型車を中心にバイク人口が減少し、販売・修理・整備の需要が年々縮小している。
  • 県内初となるシャーシダイナモを導入し、車両の性能を数値で可視化するサービスを始めた。
  • シャーシダイナモの導入により、車両の状態を数値やグラフで示せるようになり、勘に頼らないサービス提供が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サキハマ
所在地沖縄県 那覇市
業種機械器具小売業
従業員数9人
資本金900万円
設立1967年

事業の背景

当社は二輪車の販売・修理・車検を行っており、大手3メーカーの代理店であること、認証工場・指定工場であること、全メーカーの修理に対応できることが強みである。バイク人口の減少により、特に大型車両の販売・修理・整備は年々縮小傾向にある。一方で中〜大型車は趣味性が強く、カスタムやメンテナンスにこだわる顧客が多いため、客単価の向上につながる市場である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑大型車を中心にバイク人口が減少し、販売・修理・整備の需要が年々縮小している。
  • 品質・精度カスタムや修理を整備者の感覚に頼っていたため、コミュニケーション不足や誤認が生じ、顧客からの信頼を失うことがあった。

やったこと

県内初となるシャーシダイナモを導入し、車両の性能を数値で可視化するサービスを始めた。本装置は車両の性能に関する幅広い知識と仕組みへの深い理解が必要なため、専任の担当者を配置した。検証では車両のセッティングやカスタムの前後のデータを数値化して車両の状態を確認し、数値やグラフを見ながらリアルタイムに調整できるようにした。これにより、中〜大型車(250cc以上)のユーザーへの販売強化と新規顧客の開拓を目指した。

検査測定シャーシダイナモ

新しい製品・サービス:シャーシダイナモを使い、メーカーカタログ値と比較して車両の状態を数値で把握・提供する革新的サービス

事業の効果

シャーシダイナモの導入により、車両の状態を数値やグラフで示せるようになり、勘に頼らないサービス提供が可能になった。これにより、250cc以上の二輪車ユーザーへの販売強化、新規顧客の開拓、顧客満足度の向上が見込まれる。メーカーカタログ値との比較で現在の車両の状態を提示できるため、整備やカスタムの価値や必要性を顧客に伝えやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の二輪車販売・整備の強みを背景に、中〜大型車向けに本装置を導入する方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手3メーカー代理店や県内初のシャーシダイナモ導入、県内に取扱店がない点は読み取れるが、市場データによる外部環境分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    整備者の感覚頼みによる信頼喪失という課題と、数値化による提供で解決する方向は読み取れるが、高付加価値化の定量的計画は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    本装置の運用に必要な専任の担当者を配置したと書かれており、体制確保の方向は読み取れるが、人材の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    カスタム前後の数値化とグラフでの提供、メーカーカタログ値との比較という価値は示されるが、顧客ターゲットのニーズ裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    補助事業後の展開として250cc以上の所有層への販売強化と県本島全域への拡大が示されるが、スケジュールや課題解決方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県内に取扱店がない装置を導入し、先行して最新バイクを扱う点は読み取れるが、普及度の数値的根拠は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域のバイクイベントでの有用性アピールなど地域への働きかけはうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    数値化やグラフによるサービス提供は一定のデジタル活用だが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県での二輪車整備・販売を担い、県内全域への市場拡大を目指す点は地域事業として読み取れるが、雇用や成長の数値は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

250cc以上の二輪車を所有している層への販売を強化する。沖縄県内で本装置を扱う店がないため、県内各地のバイクイベントで有用性をアピールし、現在の那覇市近辺から沖縄県本島内全域へ市場を広げたい。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。