ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業山形県

整備自動車の即日納車と子供連れや高齢者向けスペースの新サービス提供

株式会社プライムオート

成果完成検査時間 40分→20分

この事例のポイント

  • 車検整備や車検場持ち込みの検査など一連の業務を整備士が担っていたため、整備士が整備業務から離れにくく多くの時間を費やしていた。
  • 自動車の入庫から完成検査、書類作成までの全工程を一元管理するため、最新型自動車検査機器と最新自動車整備業システムを連結導入した。
  • 完成検査時間 40分→20分。書類作成時間が1台あたり約2時間50分短縮され、完成検査の時間も40分から約20分になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プライムオート
所在地山形県 寒河江市
業種機械器具小売業
従業員数14人
資本金1,800万円
設立1994年

事業の背景

当社は中古車販売をメインとしており、それに伴う整備業務や一般ユーザーからの整備需要が年々増加している。従来は車検整備や車検場持ち込みの車検検査などを整備士が一連で担っていたため、整備士が整備業務から離れにくく、来店ユーザーの一般整備ニーズに即座に対応できなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能車検整備や車検場持ち込みの検査など一連の業務を整備士が担っていたため、整備士が整備業務から離れにくく多くの時間を費やしていた。
  • 生産能力オイル交換や部品交換など来店ユーザーの一般整備ニーズに即座に対応できない状況にあった。
  • 生産能力完成検査から書類作成までの工程が非効率で、記録簿や車検書類を手書きしていたため時間がかかっていた。
  • 集客・繁閑少子高齢化や自動ブレーキの普及などで自動車ユーザーが減少する中、限られた顧客を囲い込む必要があった。

やったこと

自動車の入庫から完成検査、書類作成までの全工程を一元管理するため、最新型自動車検査機器と最新自動車整備業システムを連結導入した。既存の顧客データ管理ソフトと連結し、顧客及び車両データを整備業システムおよび完成検査ラインの制御盤へ転送した。各検査機器の計測値は計測後瞬時にホストコンピュータへ自動転送され、記録簿や車検に必要な書類への記入を自動印字とした。全自動計測が可能なヘッドライトテスタやディーゼル車の排気ガスを計測するオパシメータなどの検査機器も導入した。指定自動車整備事業を取得し、車検整備自動車の即日納車を可能とした。

検査測定最新型自動車検査機器
ソフト最新自動車整備業システム
その他完成検査ラインの制御盤
検査測定ヘッドライトテスタ
検査測定オパシメータ

事業の効果

  • 完成検査時間 40分→20分
  • これまで手書きで行っていた書類作成時間が1台あたり約2時間50分短縮された。

書類作成時間が1台あたり約2時間50分短縮され、完成検査の時間も40分から約20分になった。作業時間の短縮と効率化により1日あたりの車検入庫台数が増加した。完成検査ラインのすべての整備状況をモニターできるようになり、コンプライアンスの徹底やヒューマンエラーの防止につながった。整備士が集中して作業できる環境が整い、早くて質の良いサービスを提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    中古車販売に伴う整備需要が年々増加しており、その取組として指定自動車整備事業の取得を目指したと書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    即日納車の実現と、限られた顧客の囲い込みを図る方針が示されており、外部環境を踏まえた差別化の意図が読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    整備士が車検に縛られ一般整備に即応できない課題を挙げ、検査から書類作成までの時間短縮と即日納車で解決を図ったと書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    書類作成時間が1台あたり約2時間50分短縮、完成検査が40分から約20分に短縮とあるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員14名の会社であることは書かれているが、補助事業を遂行する人材配置や事務体制については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    即日納車に加え、子育て世代向けキッズスペースと高齢者向け書籍コーナーを設け、ターゲット層とその提供価値が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    短縮時間を使い付加価値商品の推奨やメンテナンスパッケージ化を進める方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    車検の即日納車は読み取れるが、分野の普及度や同分野での高付加価値化の水準を示す記述はほとんどない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    従業員の時間外勤務減少や研修時間確保など社内効果は書かれているが、地域や業界への波及効果は記載がない。

  • 費用対効果2

    時間短縮の数値は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記述がない。

  • イノベーションへの貢献4

    最新型自動車検査機器と整備業システムを連結し、計測値を自動転送して書類を自動印字する仕組みが具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    少子高齢化や自動ブレーキ普及という環境変化は触れているが、成長分野への進出や構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    山形県寒河江市に所在することは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

少子高齢化や自動ブレーキの普及で事業環境が変わりつつあるなか、限られた顧客の囲い込みを図るため、子育て世代向けのキッズスペースや高齢者向けの書籍コーナーを設けた店舗づくりを進めている。短縮した時間を活用し、付加価値の高い商品の推奨やメンテナンスパッケージの商品化による長期的な顧客の囲い込みと新たな収益源の創出を図る。生産性向上によるコストダウン効果を反映した新たな料金システムを提案し、新規顧客の獲得を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。