ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業秋田県

秋田県産の天然山菜を原料とした食品加工機械化により、生産性と安全性の向上を実現

株式会社鈴木青果問屋

この事例のポイント

  • 加工工程の大半を手作業に頼っていたため、受注に応じきれない状態だった。
  • 約11ある加工工程のうち、塩抜き後の山菜カット工程に処理能力の高いカット用スライサーを導入した。
  • 機械化により加工工程の処理速度が向上し、生産性が高まり受注獲得率100%を確保した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社鈴木青果問屋
所在地秋田県 横手市
業種飲食料品卸売業
従業員数6人
資本金1,000万円
設立1930年

事業の背景

秋田県産の天然で良質な山菜のみを原料として取り扱っている。創業以来60余年にわたり山菜の採取従事者との関係を育み、その数は今や160名程に増加している。一方、秋田県内で採れた山菜が県外の二次加工施設で加工され「他県産」として市場に流通している状況があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力加工工程の大半を手作業に頼っていたため、受注に応じきれない状態だった。
  • コスト・採算塩漬けのまま保存している大量の原材料在庫を圧縮し、事業効率を向上させたかった。
  • 販路・情報発信山菜を加工しきれず卸売業者に原料のまま販売した結果、県外の二次加工施設で加工され「他県産」として流通していた。

やったこと

約11ある加工工程のうち、塩抜き後の山菜カット工程に処理能力の高いカット用スライサーを導入した。カット後の山菜を真空パック包装機で包装し、パック加熱殺菌後のパックについた水滴を除水機で除く工程を機械化した。金属探知機と、他社から借用していた冷凍庫を自社内に設置した。これにより作業工程全体の処理能力を機械化で向上させ、受注獲得率100%を目指した。加工時には色変わり等を抑える独自の対策を施し、大手バイヤーや健康志向の高い消費者を意識した商品づくりを行った。

事業の効果

機械化により加工工程の処理速度が向上し、生産性が高まり受注獲得率100%を確保した。除水は人手からの機械化に変わり速度と衛生面が向上し、金属探知機の設置は取引業者からの信頼獲得につながった。まとまった受注にも自社内で加工対応できるようになり、他県業者へ販売していた塩漬け山菜を削減できた。その結果、秋田県産の天然山菜のブランド力向上に寄与した。取引先は約30社増加し、売上も約1.5倍になった。

今後の展望

過去に受注を逃してきた大手量販店等の販売店や他小売店に対し、加工処理能力の向上をアピールして受注を獲得していく。新規設備を活用した販売計画を推進し、営業利益を増加させる。新たな人材確保に向けた人件費の見直しも行いながら、付加価値額年率3%以上、経常利益年率1%以上の向上を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。