ものづくり補助金平成28年度製造業沖縄県

デジタル出力機を用いたドライウェア製品の開発及び顧客開拓

錦屋旗店株式会社

成果色数 4色→8色

この事例のポイント

  • 顧客ニーズが多様化しており、従来の商品だけでなく新たな商品を開発する必要があった。
  • アパレルに特化した8色機プリンターと転写プレス機を導入した。
  • 色数 4色→8色。8色機プリンターの導入により従来より精細で色鮮やかな表現が可能になり、小ロットでオリジナルデザインのドライウェアを製作…

事業者のプロフィール

事業者名錦屋旗店株式会社
所在地沖縄県 那覇市
業種その他の製造業
技術分野デザイン
従業員数13人
資本金500万円
設立1911年

事業の背景

当社は創業107年の老舗印染店で、旗やのぼり、法被などを制作してきた。行事やイベントで大漁旗や国旗、横断幕などを提供し、沖縄の歴史の節目を彩ってきた。近年は景観条例等の影響でのぼりや旗が使用される場面が減少していた。そこでかりゆしウェアやTシャツなどのアパレル製品に取り組むこととなった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術顧客ニーズが多様化しており、従来の商品だけでなく新たな商品を開発する必要があった。
  • 生産能力従来の旗やのぼりの需要が景観条例等の影響で減少してきた。

やったこと

アパレルに特化した8色機プリンターと転写プレス機を導入した。従来のプリンターは4色だったが、8色にすることで色の再現性の幅が広がり、衣類全面へのプリントが可能になった。オイル式転写プレス機は温度が上がりにくく下がりにくい特性があり、温度の急激な変化が少なく大量生産時でも安定した製品作りができる。試行錯誤を重ね、既製品Tシャツへの全面プリント技術のスピードと品質は向上している。今後は型紙製作用のレーザー加工機を近く導入する予定である。

その他8色機プリンター
加工機転写プレス機(オイル式)
加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:オリジナルデザインのドライウェア(かりゆしウェア、Tシャツ等のアパレル製品)

事業の効果

  • 色数 4色→8色

8色機プリンターの導入により従来より精細で色鮮やかな表現が可能になり、小ロットでオリジナルデザインのドライウェアを製作できるようになった。全面プリントができるためインパクトのあるデザインが実現した。オイル式転写プレス機により温度の急激な変化が少なく、大量生産時も安定した製品作りができ、作業効率も向上した。オリジナルドライウェアの開発に成功し計画していたアパレル製品製作の目標を達成した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業107年の老舗印染店で旗やのぼり等を手掛けてきた経緯から、アパレル製品への展開が書かれているが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    景観条例で旗やのぼりの使用が減ったという市場変化と、染色技術の強みに言及しているが、競争優位の具体的な記述は少ない。

  • 課題の認識と解決3

    課題としてオイル式転写プレス機の電気消費量増加とコスト面が挙げられ、解決に向けた方向性は書かれているが数値目標はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の増加や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに受注拡大や失敗率低減の方向性がうかがえるのみ。

  • 事業を進める体制2

    従業員13人の規模は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材配置についての記述はわずかしかない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    かりゆしウェアやスポーツウェアでオリジナルデザインを求めるニーズ、イベント出店でユニフォーム店から商談を受けた事実が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後のレーザー加工機導入や品質・スピード向上の取組が書かれ、遂行方法の方向性は示されているがスケジュールは不明確。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    全面プリントの8色機プリンターによる色鮮やかなデザインに言及しているが、分野の普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    沖縄の行事や歴史を彩ってきた地域性はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果2

    オイル式プレス機で作業効率が向上したと書かれているが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄の地域特性であるかりゆしウェアやスポーツ需要を踏まえた事業と読めるが、雇用や地域経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

イベント出店でユニフォーム店から具体的な商談を受けたが、現段階ではまだ売上に結びついていない。さらなるスピードアップと失敗率の減少により、顧客の要望に見合った価格を実現していきたい。

  • 目標:オイル式転写プレス機は適温になるまで今までの5倍の時間を要するため電気消費量が高くなる。

事業者の声

コスト面で課題が残る。そこで、今後はいかに効率よく機械を使い、コストを下げていくかを試行錯誤し追求していく。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。