ものづくり補助金平成25年度製造業秋田県

高品位位牌文字彫刻及び加飾の製造システム

株式会社木彩屋

この事例のポイント

  • 位牌市場では戒名文字の高品位化が求められており、小さく太い書体や輝きが経年変化しない文字装飾への対応が必要になっている。
  • レーザー彫刻機を導入し、彫刻品質の向上と作業時間の短縮を図った。
  • 彫刻回数を約80%削減し、沈金加工時間は約50%、篆刻加工時間は約60%削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社木彩屋
所在地秋田県 湯沢市
業種その他の製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1921年

事業の背景

大正10年の創業以来、秋田県の伝統工芸である川連漆器の製造販売を続けてきた。2002年からはレーザー加工による沈金加工での位牌及びオリジナル商品の研究・開発・製造・販売を行っている。位牌市場では、位牌そのものよりも戒名を大事にする消費者が多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度位牌市場では戒名文字の高品位化が求められており、小さく太い書体や輝きが経年変化しない文字装飾への対応が必要になっている。
  • 品質・精度彫刻表面の平坦化加工への対応が課題となっている。
  • 納期・工程納期短縮化への要求が強まっている。

やったこと

レーザー彫刻機を導入し、彫刻品質の向上と作業時間の短縮を図った。高品質な位牌材料を使い、伝統技術の沈金技法で高品位な表面加飾を実現する取組を行った。太行書体・太楷書体を標準書体として実用化した。金箔の輝きが向上する1.7mm程度の細かい文字の彫刻を可能にした。輝きと耐久性のある純金箔(24K)・プラチナ箔を使った文字加飾技術を確立した。

加工機レーザー彫刻機

事業の効果

彫刻回数を約80%削減し、沈金加工時間は約50%、篆刻加工時間は約60%削減できた。太行書体・太楷書体を標準書体として実用化し、1.7mm程度の細かい文字の彫刻も可能になった。純金箔(24K)とプラチナ箔を使い、輝きと耐久性のある文字加飾技術を確立した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    大正10年創業以来、秋田の川連漆器を一貫して手がけ、2002年からレーザー加工の沈金へ展開しており、事業の連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    位牌市場では戒名文字の高品位化や納期短縮への要求が強まっていると書かれるが、競争優位の根拠は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    彫刻表面の平坦化加工が課題と認識され、加工時間の短縮による納期短縮が目標として挙げられている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    彫刻回数約80%削減、沈金加工時間約50%削減などの数値はあるが、付加価値や賃上げに関する目標値は見当たらない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数8人と記載はあるが、補助事業を遂行する人材配置や事務処理体制の具体的な説明は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1.7mm程度の細かい文字彫刻や24K純金箔・プラチナ箔の文字加飾など、製品の価値と性能が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    表面平坦化への対応が必要と書かれるのみで、遂行方法やスケジュール、課題解決の段取りは読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    伝統工芸の位牌市場で、純金箔などを使った高品位な文字加飾を実現しており、高水準の高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    伝統工芸の川連漆器という地域資源に触れているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は具体的ではない。

  • 費用対効果4

    彫刻回数約80%削減、沈金加工時間約50%、篆刻加工時間約60%削減など、コスト面の効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー彫刻機というデジタル技術の活用は見えるが、サプライチェーン全体への貢献や新たなビジネスモデルは示されていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    市場ニーズの変化への対応は書かれるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記述は読み取れない。

  • 地域経済への波及4

    秋田県湯沢市の伝統工芸川連漆器を活かし、位牌の高付加価値化と新市場開拓を目指す地域密着の事業と読める。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。