ものづくり補助金平成29年度製造業北海道

地方の人手不足に負けるな!ヒット菓子製造の生産性向上と労働環境改善

株式会社松屋

成果生産効率が1.7倍アップした

この事例のポイント

  • 人気の高まりと引き合いの増加に生産体制が追いつかず、生産体制の強化が急務だった。
  • 本事業で包餡機と包装機を導入した。
  • 生産効率が1.7倍アップした。包餡機と包装機の導入で生産効率が1.7倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社松屋
所在地北海道 釧路市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境

事業の背景

株式会社松屋は阿寒町の老舗で、銘菓「丹頂の鶴」など阿寒の風物をモチーフにした商品を地元で長く販売してきた。これらの商品は地元で愛されるだけでなく、地域の観光産業にも役立ってきた。市町村合併で釧路市となってからはヒット商品「ゆうひ」を生み出したが、人気の高まりとともに引き合いが増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力人気の高まりと引き合いの増加に生産体制が追いつかず、生産体制の強化が急務だった。

やったこと

本事業で包餡機と包装機を導入した。導入により生産効率が上がり、注文にも柔軟に対応できる体制となった。

事業の効果

  • 生産効率が1.7倍アップした

包餡機と包装機の導入で生産効率が1.7倍になった。注文の増加にも柔軟に対応できるようになり、労働環境も改善した。将来的な労働力不足への対応にも一定の目処がつき、製造の時短によって人気商品の開発に取り組む態勢が整った。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.6 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及地域の風物を活かした商品で観光業界に貢献し、生産性向上と労働環境改善で地域の雇用と労働力確保に資する事業として具体的に示されている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性創業60年の老舗で、地元風物をモチーフにした銘菓づくりと地域密着の取組が一貫しており、ゆうひの生産強化も既存事業の延長に位置付けられている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性道産素材や釧路の夕日というブランドを強みとし、ホテルや道の駅など地元観光業界で引っ張りだこと、外部環境への対応力が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献地域の農家団体や鶏卵会社とのコラボを進める点は地域連携として触れられているが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は薄い。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    創業60年の老舗で、地元風物をモチーフにした銘菓づくりと地域密着の取組が一貫しており、ゆうひの生産強化も既存事業の延長に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    道産素材や釧路の夕日というブランドを強みとし、ホテルや道の駅など地元観光業界で引っ張りだこと、外部環境への対応力が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    引き合い増に対し生産体制強化が急務だったと課題を認識し、包餡機・包装機導入で生産効率1.7倍とする実効性の高い解決策を示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産効率1.7倍と時短効果は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、目標の実現可能性は一定にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    社長の主導と地域協力者との連携が見られるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    釧路の観光を象徴する商品として地元で愛され、観光客が買って帰りたい銘菓というターゲットとニーズが明確に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    包餡機を使った北海道らしいコラボ商品の開発計画や次の商品への取組が示されており、中長期の展開方向は示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    地元風物をモチーフにした銘菓という独自性が高く、道産素材にこだわった差別化された商品で、一般的な普及度の低い分野の高付加価値品と読み取れる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用4

    観光業界への波及、地域の観光産業への貢献、地元雇用を支える労働環境改善と労働力不足への対応という地域経済上の積極的理由がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    地域の農家団体や鶏卵会社とのコラボを進める点は地域連携として触れられているが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は薄い。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    地域の風物を活かした商品で観光業界に貢献し、生産性向上と労働環境改善で地域の雇用と労働力確保に資する事業として具体的に示されている。

今後の展望

次なるヒット商品づくりへ向けて態勢は整っており、導入した包餡機を使った北海道らしいコラボ商品をアイデア段階から温めている。

事業者の声

今、釧路のお菓子と言ってパッと名前が出てくるものって、実はないと思うんです。地元の人がおみやげで持っていった時に喜ばれるもの、観光に来た人が必ず買って帰りたいと思うもの、そういうものを作りたいというのが私の一番の夢です。必ずしもうちの会社じゃなくてもいい、地域のみんなでアイデアを出し合って、盛り上げていきたいと考えています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。