ものづくり補助金平成29年度製造業北海道

「ほくほくスイートポテト」製造ラインの自動化による生産性向上と販路拡大

株式会社四季舎

この事例のポイント

  • 看板商品のほくほくスイートポテトは手作りで、ニーズに対応できる量産体制が整っていなかった。
  • 看板商品「ほくほくスイートポテト」の製造ラインを自動化するため、成形機、黄身塗機、整列機の3台を導入した。
  • 生産の機械化により、手作りだった看板商品の量産体制が整い、ニーズに対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社四季舎
所在地北海道 苫小牧市
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス,材料製造プロセス,製造環境,製造環境

事業の背景

株式会社四季舎は、さつまいもを使った和洋のスイーツを自社店舗、土産物店、全国のスーパーやコンビニで販売しており、近年は海外の物産展でも高い評価を得ている。原料へのこだわりから自社でのさつまいも生産にも乗り出し、北海道産さつまいもの使用を強みにするブランド確立に取り組んでいる。北海道のさつまいもは茨城や千葉、鹿児島ほどの認知がまだない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力看板商品のほくほくスイートポテトは手作りで、ニーズに対応できる量産体制が整っていなかった。
  • 品質・精度製造工程の品質を上げることが求められていた。
  • コスト・採算製造コストを下げる必要があった。
  • 納期・工程納期を短くする必要があった。

やったこと

看板商品「ほくほくスイートポテト」の製造ラインを自動化するため、成形機、黄身塗機、整列機の3台を導入した。これにより、これまで手作りだった工程を機械化し、ニーズに対応できる量産体制を整えた。同時に品質向上、コスト削減、納期短縮を実現した。

新しい製品・サービス:北海道産の紅はるかを焼いてから冷やした、糖度40度の冷たい焼き芋(2020年に全国販売予定)

事業の効果

生産の機械化により、手作りだった看板商品の量産体制が整い、ニーズに対応できるようになった。品質向上、コスト削減、納期短縮も同時に実現した。機械化によって、黄金スイートポテトは常温で3カ月の賞味期限を、添加物なしで実現できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決生産機械化で品質向上・コスト削減・納期短縮を実現し、賞味期限3カ月と添加物なしを達成したと具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け北海道産紅はるかの冷たい焼き芋(糖度40度)や、リーズナブルな価格での量産販売など、製品価値と顧客像が具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値北海道産さつまいもは認知されていないと述べ、冷たい焼き芋など道産品として新しい分野に挑む姿勢が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    費用対効果費用対効果を示す投入額や付加価値増加の数値は書かれておらず、賞味期限延長や品質向上の効果のみがうかがえる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    2019年に試験栽培、2020年に1ヘクタールへ拡大と原材料栽培に取り組む方針が書かれ、事業の延長線上にあることはうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    北海道産さつまいもの認知度が低い現状と、糖度が高い原料特性に触れており、外部環境と強みへの言及はあるが分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産機械化で品質向上・コスト削減・納期短縮を実現し、賞味期限3カ月と添加物なしを達成したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1ヘクタールへの規模拡大や量産体制の整備は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    創業30周年や自社店舗・海外物産展での販売実績から事業遂行力はうかがえるが、人材や事務体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    北海道産紅はるかの冷たい焼き芋(糖度40度)や、リーズナブルな価格での量産販売など、製品価値と顧客像が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    2019年試験栽培、2020年1ヘクタール拡大、焼き芋・干し芋への展開など段階的な計画が書かれているが、課題解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    北海道産さつまいもは認知されていないと述べ、冷たい焼き芋など道産品として新しい分野に挑む姿勢が具体的に書かれている。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    農家との共存共栄や北海道産さつまいものブランド育成による地域の農業への波及がうかがえるが、雇用や経済効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投入額や付加価値増加の数値は書かれておらず、賞味期限延長や品質向上の効果のみがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    生産機械化による量産体制の整備は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの言及は少ない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    道産さつまいもの焼き芋・干し芋など新たな食品分野への進出が書かれているが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及4

    北海道苫小牧市の道産さつまいもを活かし、農家が潤う仕組みと地域ブランド育成を目指すと具体的に書かれている。

今後の展望

今後は、これまで道産品としてはなかった焼き芋や干し芋の生産にも取り組む。自社のさつまいも栽培は2020年に1ヘクタールへ規模を広げる予定である。

事業者の声

さつまいもと言えば、茨城や千葉、鹿児島であって、まだまだ北海道のさつまいもは認知されていない。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。