回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社テクトリー
成果1/10μmまでの数値測定ができるようになった
| 事業者名 | 株式会社テクトリー |
|---|---|
| 所在地 | 青森県 八戸市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 35人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1995年 |
当社はマシニングセンタやCNC旋盤、タッピングセンタによる航空機器部品、半導体液晶機器部品、分析機器部品などの精密加工を行っている。多品種少量から中程度の金属部品の加工製造を手がけ、モリブデン合金、タングステン、チタン合金などの難削材加工にも力を入れてきた。近年は顧客数も増加している。
抱えていた課題
やったこと
複雑で精密な金属製品の精度を測定するため、画像寸法測定器を1台導入した。機器の台座に置いた金属製品をスキャンし、図面データと比較することで、正しい寸法で製作されたかを測定できる。導入にあたっては、画像による視覚的な装置や機構を備えていること、熟練スタッフが不要なこと、測定速度・判定速度が速いことを条件に選定した。これまでできなかった加工製品の検査データの分析や蓄積ができることも決め手になった。
画像寸法測定器の導入により高精度の測定が可能になり、無作為抽出の測定から標準偏差を出して高精度の製品を納品できるようになった。1/10μmまでの測定で合格ラインの製品のみを納品でき、品質が保持されている。金属製品を台座に置くだけで2.5次元測定ができ、熟練技術がなくても検査でき、測定結果はPCに保存されるため従業員が監視せずに別業務ができ、効率化とコスト削減が実現した。検査時間の短縮により顧客のコストダウン要請にも対応でき、検査データはリアルタイムでばらつきを把握し不具合抑制に活用できるようになった。
新事業進出・ものづくり補助金
検査設備の整備遅れが課題となり、画像寸法測定器を導入して精密測定を強化した経緯が明確で、過去の精度向上の流れと一貫している。
難削材加工や多品種少量の強みを踏まえ、測定速度や複雑形状の測定容易さを選定条件にしており、競争優位につながる内容になっている。
検査精度不足という課題を認識し、測定で工程見直しやフィードバックの仕組みを作り、顧客のコストダウン要請にも対応している。
複雑形状の検査時間をトータルで従来の3分の1以下に短縮した実績があり、生産性向上の目標達成見込みが示されている。
測定器は熟練者不要で、付属PCに結果を保存し従業員が別業務に移れる体制が示され、遂行体制が整っている。
半導体液晶機器部品などの顧客ニーズに対し、高い品質とコスト競争力で新規受注につなげる狙いが示されている。
今後の展望として半導体部品での新規受注や人材育成を掲げるが、具体的なスケジュールや課題解決の方法は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
モリブデン合金やタングステン、チタン合金などの難削材加工に力を入れ、0.1μm単位の高精度測定で高付加価値の製品を納品している。
地域の雇用や波及効果に触れるのは外国人技能実習生の受入れ程度で、国が補助する積極的理由としては弱い。
検査時間が従来の3分の1以下になり、コスト削減と効率化を実現しており、投資に対する効果が読み取れる。
測定データの蓄積とリアルタイム分析は行うが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は示されていない。
半導体部品分野への進出を目指す記述があるが、日本経済の構造転換に資する根拠は示されていない。
地域の八戸市で事業を行い雇用もあるが、地域の特性を活かした付加価値創出や経済成長の牽引には触れていない。
半導体部品の新規受注につなげ、高い品質とコスト競争力を武器にしていく。後継機種を追加導入して検査体制を充実させ、専門性の高い人材の育成や機器導入による生産性の底上げを目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%