回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社きちみ製麺
成果1日の加工上限は小麦粉1袋(25kg)が4~5袋だったのが6袋まで加工できるようになった
| 事業者名 | 株式会社きちみ製麺 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 白石市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
白石温麺は江戸時代からおよそ400年受け継がれる白石の名産品で、油を使わない伝統製法で作られる。きちみ製麺は明治時代からの歴史を持ち、職人の手延べ製法による温麺の美味しさにこだわってきた。一方で手延べ製法は生産に多大な労力と時間がかかるという課題があった。
抱えていた課題
やったこと
手延べ製法の生産技術を再現できる最先端設備を導入し、手延べ以上の美味しさを実現する開発を試みた。麺生地をまとめる工程では、複数のローラーを持つ自動麺圧延設備で圧力をかけ、コシが強く弾力のある滑らかな麺を実現した。次に麺を引き延ばす長さや速度を数値入力するだけで、均一の細さで小引作業を行う自動小引設備を導入した。従来手作業で行っていた麺分けは自動麺分設備で行い、麺が外気に触れる時間を短くして経時変化を防いだ。製麺用の温度湿度調整機も導入し、季節や環境に関わらず麺の管理を最適な状態に保った。
| 加工機 | 自動麺圧延設備 |
|---|---|
| 加工機 | 自動小引設備 |
| 加工機 | 自動麺分設備 |
| その他 | 温度湿度調整機 |
新しい製品・サービス:高品質と低価格を両立した新たな白石温麺の開発
自動麺圧延設備により、麺にコシと弾力があり滑らかな食感が生まれた。自動小引設備と自動麺分設備により、小引作業の人数が6人から4人になり、麺分けの効率も上がった。温度湿度調整機により季節に関わらず麺の品質が安定し、品質の向上と安定を実現した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
手延べ製法と機械製法の二つを持つ長い歴史を持つ企業で、温麺専門店としての品質とブランドを強みとしていると書かれている。
品質とブランドを強みとし、むやみに安くせず良いものを届ける方針が示されている。市場動向の分析までは書かれていない。
手延べ製法は生産に多大な労力と時間がかかり低コスト・高品質で提供できなかった課題を認識し、自動麺圧延設備などで解決を図っている。
1日の加工上限が小麦粉4~5袋から6袋に増え、今後は8袋を目指すと数値で目標が示されている。付加価値の数値目標は書かれていない。
メーカーと一緒に機械の調整を続けていると書かれているが、人材や事務体制の詳細は書かれていない。
手延べ製法の美味しさと品質を再現する点が強みとして示されているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。
機械の導入後も温麺に合わせてメーカーと調整を続けている点は示されているが、中長期のスケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
手延べ以上の美味しさを目指す開発を試み、機械製法の温麺で手延べ品質を再現する点が特徴として書かれている。
地域経済の牽引役として伝統産業を守ると述べられているが、雇用創出や経済波及の数値は書かれていない。
加工上限が4~5袋から6袋に増え、6人の作業が4人でできるようになったと効果が示されているが、費用対効果の数値は書かれていない。
温度湿度調整機の導入で季節に関わらず品質を安定させ、自動麺分設備で外気に触れる時間を短くしたと具体的に書かれている。
市場の成長分野への進出や日本経済の構造転換についてはわずかにうかがえる程度で、明確な記述はない。
白石の伝統文化を受け継ぎ、地域経済の牽引役として伝統産業を守る取組が、白石温麺という地域の特性を活かした事業として明確に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は8袋の加工を目指している。
機械製法より値段が高いわけですが、手延べの美味しさはお客様にはきちんと評価していただいています。だからこそ品質管理を大事にして、良いものをきちんと届けて行きたいですね
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。