ものづくり補助金平成29年度製造業宮城県

薄くて、丸めることが可能な、新感覚で使用できる畳の商品化

この事例のポイント

  • 現代の家屋は和室が少ないため、置き畳として販売したいと考えていた。
  • 従来の縫合加工をやめ、圧着加工ができる小型熱圧着機を導入した。
  • 縫い糸が表に出ない置き畳やヨガマットなど新製品の加工が可能になった。

事業者のプロフィール

所在地宮城県 東松島市
業種その他の製造業
技術分野デザイン,製造環境,機械制御,複合・新機能材料
設立1939年

事業の背景

震災直後は津波被害にあった住宅のリフォームや災害公営住宅への納品で多忙だった。そのひと段落後に、この店ならではの商品を考え、2016年にブルーインパルス畳を生み出した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術現代の家屋は和室が少ないため、置き畳として販売したいと考えていた。
  • 生産能力従来の畳は糸で縫うため、縫い糸が畳縁のある側面に出てしまい、置き畳の商品化ができなかった。
  • 生産能力既存の機械では縫えない柔らかい畳床には対応できなかった。

やったこと

従来の縫合加工をやめ、圧着加工ができる小型熱圧着機を導入した。粉末接着剤を採用し、加圧時間や温度を実験を重ねて最適な条件を見つけた。これにより薄く柔らかい畳床への接着が可能になり、縫い糸が表に出ない置き畳やヨガマットなどの新製品を加工できるようになった。また、既存の機械では縫えなかった柔らかい畳にも対応できるようになった。

加工機小型熱圧着機

新しい製品・サービス:薄くて丸めることができる置き畳(ブルーインパルス畳)

事業の効果

縫い糸が表に出ない置き畳やヨガマットなど新製品の加工が可能になった。柔らかい畳も提供できるようになり、昔に比べて硬くなった畳を好むお客様にも気に入ってもらえる畳を作れるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和14年創業の畳店が地元の畳を扱ってきた経緯があり、その延長で置き畳を商品化したと読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自社で採寸・製造を行い、ブルーインパルス柄の畳縁で他社と差別化していると書かれており、強みと競争優位の関係が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    震災後に畳の需要が変わったことや、昔より畳が硬くなった顧客ニーズを課題として捉え、圧着加工で対応したと読み取れるが、成長計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    代表が一級畳製作技能士の資格を持つと書かれているが、補助事業を遂行する人材・事務体制の詳細はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    縫い糸が表に出ない置き畳として洋室にも合うカラーデザイン畳を提供し、SNSで好評を得た経緯が示され、顧客と選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    航空祭中止を機に通販サイトを立ち上げ、商工会の大賞プレゼンで誘客を進めたという段階的な取組は読み取れるが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    縫合加工ではなく圧着加工を導入し、粉末接着剤と温度・加圧時間を実験で最適化した点が、畳の分野で新しい高付加価値化として読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    東松島市を象徴するブルーインパルスを活かした街づくりや観光誘客に触れており、地域への波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    圧着加工機の導入やSNS・通販の活用はあるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は読み取れない。

政策面60%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及5

    東松島市を象徴するブルーインパルスを活かした畳と観光誘客で、地域の特性を活かした付加価値と街の盛り上げが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ブルーインパルスを観光資源として活用し、街全体を盛り上げていく。次は宮城県を象徴するものを使った畳を販売したいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。