回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
小野精工株式会社
| 事業者名 | 小野精工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 岩沼市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,精密加工 |
| 設立 | 1946年 |
1946年創業で、現在は2代目会長の宏明氏の子である和宏氏が3代目として会社を継いでいる。加工治具や精密部品の加工、金属プレス加工・金型製作を主に行い、ほとんどがオーダーメイドである。取引先は関東・東北で約30社あり、半導体関係の製品はある程度の量産を行っている。リーマンショックによる受注減から立ち直りつつあったときに東日本大震災が起こり、受注は大幅に減少した。
抱えていた課題
やったこと
多品種少量・変種変量部品の加工を実現するため、加工プログラムを検討し、加工治具の検討と試作を重ねた。その結果を踏まえて立型マシニングセンターを導入し、生産プロセスの革新を行った。加工刃物の回転と切削スピードの限界に挑み、品質を維持したまま加工時間を短縮し、付加価値の向上につなげた。
| 加工機 | 立型マシニングセンター |
|---|
新しい製品・サービス:害獣撃退装置「逃げまるくん」
立型マシニングセンターの導入により、品質を維持したまま加工時間が短縮され、付加価値の向上につながった。生産プロセスの革新によって半導体関係などの生産体制が強化され、今後の受注増加に備えられるようになった。また平成26年度のものづくり補助金で開発した害獣撃退装置「逃げまるくん」が、日本鉄道関係会社からの採用を決め、会社の新たな柱になりつつある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成26年度のものづくり補助金で害獣撃退装置を開発し、事業の柱のひとつにすると述べられており、過去の取組との一貫性が読み取れる。
関東・東北で約30社との取引や、一貫して多品種に対応できる体制が強みとして挙げられているが、市場分析の数字は乏しい。
震災後の受注減という課題に対し、立型マシニングセンター導入で加工時間短縮と付加価値向上を図ったと具体的に書かれている。
目標値として付加価値や賃上げの数値は示されておらず、加工時間短縮の定性的な記述のみがうかがえる。
高度な研修による図面解読とプログラミング技術の向上、職人社員への依存など人材面の取組は読み取れるが、体制の具体性は薄い。
多品種少量・変種変量部品の加工や害獣撃退装置の用途は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの数値は乏しい。
加工プログラム検討、加工治具の検討、試作を経て導入したという段階的な進め方は示されるが、今後のスケジュールは曖昧。
公開されている事例からは読み取れません。
半導体関係の部品加工に触れられているが、分野の普及度や高付加価値化の水準に関する記述はわずかにうかがえる程度。
害獣被害対策や豚コレラなど人の安全への貢献が述べられるが、経済波及や雇用創出の具体的な数字は示されていない。
加工時間短縮や品質向上の記述はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は示されていない。
立型マシニングセンター導入による生産プロセス革新は述べられるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は限定的。
今後の電気自動車普及と半導体需要の伸びを見越した生産体制強化が述べられ、成長分野への進出がうかがえる。
宮城県岩沼市の地域企業であることは示されるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は高度なものづくり人材の育成と、図面解読やプログラミング技術の向上に努め、受注増加に備えていく。将来的には害獣撃退装置も会社のもうひとつの柱にしたいと考えている。
社員にも『できません』は禁句だと言っているのですが、不可能はないと再認識しました
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。
電子部品の実装作業に長年取り組んできた経験と、現場のニーズへの理解、社内技術者による在庫管理システムの設計力を活かし、中小の電子部品を扱う…