回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社ゆめ企画須藤健太郎商店
成果検品処理能力 500パック/時間→1,000パック/時間
| 事業者名 | 有限会社ゆめ企画須藤健太郎商店 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 羽後町 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,機械制御 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2004年 |
当社は2004年に創業した「いぶりがっこ」の製造業者で、米ぬかと砂糖・塩のみを使い100日を超える長期の漬け込みで大根の水分を絞る昔ながらの製法を守っている。看板商品「金の蔵」は大量生産できない希少品で、購入の問い合わせが多数寄せられていた。一方でHACCP認証取得の準備を進めており、検査装置の導入が必要不可欠な状況だった。
抱えていた課題
やったこと
製造工程の中で負担が大きかった検品作業に、X線検査装置を導入した。導入前は2名対応で500パック/時間の処理能力、検品は2回実施していたが、導入後は1名対応で1,000パック/時間、検品は1回で済むようになった。あわせてHACCP認証を取得し、異物混入防止の体制を整えた。
| 検査測定 | X線検査装置 |
|---|
X線検査装置の導入により検品作業が省力化され、1名余剰が生まれた。その1名を製品加工部門に配置転換したことで生産量が増加した。HACCP認証取得と検査装置の導入により、商談先から安心と信頼の評価を得られるようになり、販路の拡大につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の昔ながらの製法を信条とし、いぶりがっこ製造を継続している点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
希少でこだわりのある製品という強みと、商談で検査装置未導入が理由で不成立だった事実は読み取れるが、市場分析は書かれていない。
検査装置未導入で商談不成立が多かった課題を明示し、X線検査装置とHACCP認証取得で販路拡大が実現したと結果まで書かれている。
検品作業が500パック/時間から1,000パック/時間になり、余剰1名を製品加工に配置して生産量増加につなげたと数字で示されている。
従業員10人規模の体制や申請で苦労した旨は書かれているが、補助事業の遂行体制を具体的に示す記述は乏しい。
希少でこだわりのある製品と検査装置が商談の条件になっていた点は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は書かれていない。
HACCP認証取得や導入の経緯は書かれているが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的に読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
大量生産できない希少品という高付加価値性は読み取れるが、高価格化や分野での水準は数字で示されていない。
秋田伝統郷土食の継承や地域の人材確保難への対応、地域の小中学校への食文化発信が書かれており地域波及は読み取れる。
省力化で余剰1名を生産に振り向け生産量増加につなげた点は書かれているが、投入額に対する費用対効果の数字はない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
地域の伝統食を地域特性として生かし、人材確保難の地域課題に対応して余剰人員を配置し生産増につなげた点が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2021年10月に創業者の須藤健太郎会長から薄井あゆみ社長へ事業承継が行われた。今後は会長が築いた人的なつながりを守りつつ、オンラインなども活用して顧客との接点を増やしていく方針である。また地域の小中学校を対象とした工場見学会を積極的に行い、地域の食文化を伝えていく活動にも力を入れる予定である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日