ものづくり補助金平成29年度サービス業(他に分類されないもの)福島県

車検ネットワークシステム導入による生産効率と付加価値向上計画

共栄自動車整備協業組合

成果1台の検査時間10分+記録簿作成5分。新しい設備を導入した後のリードタイムは15分です。

この事例のポイント

  • 完成検査(車検)は検査員がテスターのデータを目視で確かめて合否判定しており、書類・伝票の手作業でヒューマンエラーが起きやすく、帳票への誤記入でリードタイムが延びていた。
  • 完成検査(車検)の自動化を進め、指定工場としてコンプライアンス向上を図った。
  • 1台の検査時間10分+記録簿作成5分。新しい設備を導入した後のリードタイムは15分です。車検の受入台数に余裕が生まれ、他の業務へ人員を適宜割り振れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名共栄自動車整備協業組合
所在地福島県 石川町
業種自動車整備業
従業員数8人
資本金1,430万円
設立1973年

事業の背景

組合員事業所から受託した定期点検整備・完成検査・損害賠償保険代理業務が主な事業で、車検整備および検査業務の協業化を図るため地方運輸局長の認可を受けて設立された。少子高齢化や若者のクルマ離れで自動車保有台数は減り、受注を増やすのは容易ではない状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力完成検査(車検)は検査員がテスターのデータを目視で確かめて合否判定しており、書類・伝票の手作業でヒューマンエラーが起きやすく、帳票への誤記入でリードタイムが延びていた。
  • 人手・技能IT化の遅れが目立ち、車検の記録簿作成や納品・請求書の一括発行、顧客管理やユーザーへの情報提供などで革新が急がれていた。
  • 品質・精度短時間車検など、スピードをアピールする競合他社への対策が必須だった。

やったこと

完成検査(車検)の自動化を進め、指定工場としてコンプライアンス向上を図った。ヘッドライトなどのテスターをコンピュータと接続し、測定および合否判定を自動化して作業リードタイムの短縮を図った。入庫から点検、整備、完成検査、そして記録簿・保安基準適合証の作成をシステム化し、検査業務の流れを合理化・効率化しつつ正確さを高めた。顧客管理・履歴管理を行うデータベース構築のためソフトウェアを購入し、ユーザーへの新サービス提案や車検リピート勧誘に活用している。

ソフト車検業務効率化システム(テスター接続・コンピュータ連携の検査システム)
ソフト整備業システム(ソフトウェア)
ソフト顧客管理・履歴管理データベース用ソフトウェア

事業の効果

  • 1台の検査時間10分+記録簿作成5分。新しい設備を導入した後のリードタイムは15分です。
  • 記録簿作成は手書き入力、パソコンへの手入力が省略されるので約13分のリードタイム短縮です。

車検の受入台数に余裕が生まれ、他の業務へ人員を適宜割り振れるようになった。進捗をリアルタイムで監視でき、車検機器とコンピュータのオンライン化によるデータ蓄積・出力処理でヒューマンエラーが皆無となることを確認した。記録簿作成の手入力が省略され約13分のリードタイムが短縮された。国土交通省のOSSへ移行できる体制を整え、同業者に先駆けて将来を見据えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組は明記されず、車検業務の効率化とIT化を課題として挙げるのみで、事業の一貫性は読み取れません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    短時間車検への競合対策やOSS対応の必要性は書かれていますが、自社の強み・弱みの分析は具体的に示されていません。

  • 課題の認識と解決4

    IT化の遅れや車検記録簿の手作業を課題と認識し、検査機器とコンピュータの接続で対応する計画が具体的に書かれています。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    検査1台の時間10分+記録簿5分から、リードタイムを約13分短縮するといった数字が示されています。付加価値や賃上げの目標は書かれていません。

  • 事業を進める体制2

    組合員や従業員8名の体制は書かれていますが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の確保については触れられていません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    新規の顧客ニーズ把握や価格・内容の透明化、立ち会い車検の視える化といった方針はあるものの、ターゲットの数値的な裏付けは薄いです。

  • 事業化までの道筋3

    OSS移行できる体制づくりや今後の方針は書かれていますが、スケジュールや課題解決の具体的な方法は示されていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    車検業は一般的な分野であり、高付加価値化の水準や高価格化について具体的な記述は見られません。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    OSSへの対応や地域密着型の事業展開がうかがえますが、国が補助する積極的な理由としては具体性が不足しています。

  • 費用対効果3

    リードタイム短縮による人員の再配置効果は書かれていますが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていません。

  • イノベーションへの貢献3

    車検機器とコンピュータのオンライン化やOSS対応で、ITを活用した業界の変化への対応が書かれています。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域密着型の事業と県内協業組合としての先駆けが書かれていますが、地域経済への波及効果は具体的ではありません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域密着で新たな受注も獲得していく考えで、カギは顧客ニーズの把握と、価格・内容の透明化、立ち会い車検のようなサービスの視える化を通じた販売プロセスの構築・提供にある。このたびの設備導入は県内の協業組合では先駆けで、県中・県南地域では新規の取り組みである。

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。