ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業栃木県

商品開発とスポーツ用品の価値向上により顧客満足の最大化を図る

株式会社アベスポーツ

成果名入れ・刺繍加工の納期 21日→3日

この事例のポイント

  • マーク加工業者の減少で、名入れ・刺繍加工の受注から納品まで3週間以上かかるケースが出ていた。
  • ネーム刺繍機とレーザー加工機を導入した。
  • 名入れ・刺繍加工の納期 21日→3日。名入れ・刺繍加工を内製化したことで、納期が3週間以上から2〜3日程度に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アベスポーツ
所在地栃木県 足利市
業種その他の小売業
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

1969年創業の当社は、かつてスキー用品専門店だったが、大手スポーツ用品チェーンとの競合やスキー人口の減少により事業内容を見直した。現在は公立中学校の部活動の主力4競技(野球、陸上、テニス、バドミントン)に特化した商品を扱っている。事業の柱は店舗販売、外商販売、ウェブ販売の3つで、近年はウェブ販売の伸びが顕著である。市場では商品にプラスアルファの要素が求められるようになり、東日本大震災から約10年を経てコロナ禍で業界の変化が一層激しくなった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力マーク加工業者の減少で、名入れ・刺繍加工の受注から納品まで3週間以上かかるケースが出ていた。
  • 集客・繁閑週末に遠方から来店する家族客が、その日に名入れをして持ち帰りたいという要望に応えられていなかった。
  • 新製品・新技術商品にプラスアルファの要素を求める顧客ニーズへの迅速な対応ができていなかった。

やったこと

ネーム刺繍機とレーザー加工機を導入した。ネーム刺繍機はウェア、キャップ、バッグ、シューズなどに、レーザー加工機はラケット、バット、グローブ、スパイクなどに対応する。バーチャルリアリティーCADソフトで製図化することで多様なデザインに対応できるようにした。ネーム刺繍機とレーザー加工機は1階レジカウンターの中央に設置し、作業の様子がお客様の目に留まるようにした。名入れ・刺繍加工の内製化により納期は2〜3日程度に短縮され、商品在庫があれば即日渡しも可能になった。

加工機ネーム刺繍機
加工機レーザー加工機
ソフトバーチャルリアリティーCADソフト

新しい製品・サービス:名入れ・刺繍加工を活かしたオリジナル性の高い付加価値のスポーツ用品

事業の効果

  • 名入れ・刺繍加工の納期 21日→3日

名入れ・刺繍加工を内製化したことで、納期が3週間以上から2〜3日程度に短縮された。在庫があれば即日渡しも可能になり、店舗での持ち帰り要望に応えられるようになった。VRCADソフトとの組み合わせによりオリジナル性の高い付加価値商品の開発にもつながった。作業の様子を見せることで、スタッフとお客様のコミュニケーションやプロショップとしてのPRにもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    1969年創業のスキー用品店から公立中学の部活動4競技に特化した事業へ転換した経緯があり、名入れ・刺繍強化も一貫した取組として読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手チェーンとの競合やスキー人口減少を外部環境として挙げ、名入れ内製化とウェブ販売の伸びを自社の強みとして示している。

  • 課題の認識と解決4

    受注から納品まで3週間以上かかる課題を認識し、内製化で納期2〜3日・即日渡しを実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    数値の目標値は示されておらず、業績拡大を図るという方向性がうかがえる程度にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員16名、資本金1,000万円と規模は示されているが、補助事業の遂行体制や担当者の役割は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    名入れ当日持ち帰りを求める週末の家族連れや遠方の来店客、全国のウェブ客といった顧客像と、即日渡しという選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    ネーム刺繍機とレーザー加工機の設置場所は書かれているが、遂行方法やスケジュール、課題解決の進め方は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    バリエーションの多いユニフォームを展示して差別化し、付加価値の高いオリジナル商品開発につなげる方向性が書かれているが、数値的な根拠はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    足利市内や栃木県内で最後の1店舗になる覚悟や地域の店であり続ける思いが語られるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    納期が3週間以上から2〜3日に短縮された点は示されているが、投資額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    バーチャルリアリティーCADソフトで製図化しデザイン対応を広げる点は示されているが、サプライチェーンへの貢献までは書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    足利市を拠点に公立中学校の部活動へ地域密着で特化し、オリジナル商品で付加価値を生む地域事業としての特徴がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はウェブ販売における名入れ・刺繍加工の売上強化を図り、業績拡大につなげたいとしている。

事業者の声

スポーツ用品店として足利市内で最後の1店舗になろう

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。