ものづくり補助金平成24年度高知県

A4サイズの防災用毛布の開発に成功。今後も様々な事業に挑戦したい

株式会社フロムハート

この事例のポイント

  • 防災用毛布は1箱10枚入りで約15kgと重く、1枚でも75×55×33cmと大きいため、備蓄スペースが必要で持ち運びも大変だった。
  • 防災用毛布の素材に、以前開発した自社製品にも使った不織布を採用し、断熱フィルムと組み合わせて3層化した。
  • 不織布を使った防災用毛布を開発し、コンパクトで軽量かつ従来の毛布と同程度に温かい製品を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フロムハート
所在地高知県 高知市
業種各種商品卸売業
技術分野繊維加工
従業員数20人
資本金1,200万円
設立1986年

事業の背景

株式会社フロムハートは高知市で防災用品の卸売・小売を行い、自治体、民間企業、地域の自治会に防災用品を販売している。他社製品の仕入れ販売に加え、自社製品も開発するためメーカー兼商社とも言える。防災用品が販売の主力であり、防災用毛布は一般的に大きく重いため購入をためらう顧客が多いという状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術防災用毛布は1箱10枚入りで約15kgと重く、1枚でも75×55×33cmと大きいため、備蓄スペースが必要で持ち運びも大変だった。
  • 生産能力自社製品の縫製は中国で行っており、国外産を避けたい顧客に応えられなかった。

やったこと

防災用毛布の素材に、以前開発した自社製品にも使った不織布を採用し、断熱フィルムと組み合わせて3層化した。真空圧縮するとマイクロファイバーやフリースは厚みが出てしまうため、不織布を使うことでコンパクトかつ軽量な毛布を目指した。その結果、サイズはおよそA4サイズのタブレットと同程度となり、普通の毛布と同じくらい温かい製品になった。日本製の不織布毛布を作るため、試作の縫製に使うミシンと検針機を補助金で導入した。

加工機縫製用ミシン
検査測定検針機

新しい製品・サービス:不織布を利用した、A4サイズ程度にコンパクト化した3層構造の防災用毛布

事業の効果

不織布を使った防災用毛布を開発し、コンパクトで軽量かつ従来の毛布と同程度に温かい製品を実現した。日本製の不織布毛布を試作するための縫製体制を整えた。まだ販売の段階には至っていないが、今後は現在の毛布も日本製に切り替えていく方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    防災用品の卸・販売を主力とし、自社製品開発を加える流れは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客の声から毛布を備蓄しにくいという課題を捉えている点はうかがえるが、競争環境や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    重く大きい毛布を軽量コンパクト化する課題認識と、不織布による開発は読み取れるが、高付加価値化や成長の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員20名で、ものづくりを始めたばかりで技術力が足りず、技術面で協力企業を求めると書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    A4サイズ程度、軽量でコンパクト、真空圧縮時の厚みが出ないなど、製品の特徴と顧客の声に基づくニーズが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は日本製へシフトし、技術協力企業と組む考えは示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    不織布を使った薄型の防災用毛布で、従来の織毛布と差別化されているが、市場での普及度や高価格化の情報は書かれていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    日本製への回帰を求める顧客にこたえる点はうかがえるが、経済波及や雇用創出などの国の補助理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は現在の毛布も日本製にシフトし、顧客の国産志向に応えていく。顧客の声を聞いて問題解決につながる商品開発を進め、防災用品以外の事業にも挑戦する。技術面で協力してくれる企業との連携も検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。