ものづくり補助金平成29年度製造業栃木県

宇都宮餃子初!その場で直ぐ温めて食べられる、熱々ほっこりの『ほかぴり餃子弁』の開発

株式会社三樹

成果3万個製造時の所要時間 4.2時間→3時間

この事例のポイント

  • 宇都宮市内でも持ち帰りの餃子弁当はほとんど見かけず、宇味家の顧客から列車内や宿泊先で食べたいという要望が多かった。
  • 吸湿によるふやけを防ぐため、弁当には揚げ餃子を採用した。
  • 3万個製造時の所要時間 4.2時間→3時間。全自動餃子製造機の導入により、餃子の製造効率が格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三樹
所在地栃木県 宇都宮市
業種食料品製造業
従業員数25人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

株式会社三樹は餃子の製造・販売を行い、ギフト事業部、食品事業部、飲食事業部の3部門を持つ。飲食事業部は餃子専門店「宇味家」を宇都宮市中心市街地などで全6店舗展開している。宇都宮餃子は全国区の知名度があり、市内には餃子専門店が数多く出店している一方、調理せずにすぐ食べられる持ち帰りの餃子弁当はほとんどない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術宇都宮市内でも持ち帰りの餃子弁当はほとんど見かけず、宇味家の顧客から列車内や宿泊先で食べたいという要望が多かった。
  • 生産能力現行の製造機ではスペックの面から弁当用の餃子まで製造が間に合わず、増産ができなかった。

やったこと

吸湿によるふやけを防ぐため、弁当には揚げ餃子を採用した。増産に対応するため全自動餃子製造機(TX-16)とスクリュー麺機(GDM-W220)を導入した。弁当用に、宇都宮大学前田農学博士監修のゆうだい21の選定、1個20g(餡15g、皮5g)を基準とした餃子の個数や1個あたりのグラム数の検討を行った。ピリ辛の特製タレ、発熱剤を組み込んだ弁当容器、ネーミングやパッケージデザインも検討した。試作では揚げ餃子6個、タレ掛け、ご飯200g、副菜数種を組み合わせた。

加工機スクリュー麺機GDM-W220
加工機TX-16全自動餃子製造機

新しい製品・サービス:その場で温めて食べられる宇都宮餃子の弁当「ほかぴり餃子弁」

事業の効果

  • 3万個製造時の所要時間 4.2時間→3時間
  • 成形失敗による廃棄数 3,300個→0個
  • 麺帯の厚さのばらつき 3mm→0mm

全自動餃子製造機の導入により、餃子の製造効率が格段に向上した。具体的には3万個の製造時間が短縮し、成形失敗による廃棄がなくなった。麺帯のばらつきもなくなり、製造現場の安全面も強化された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    餃子専門店「宇味家」を全6店舗展開し、宇都宮餃子の製造・販売を続けてきたことが読み取れるが、餃子弁当の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    宇都宮餃子の知名度や「持ち帰りの餃子弁当はほとんど見かけない」という市場の空白に触れているが、競争優位の定量的根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    お客様の「列車内で食べたい」等の要望を課題として捉え、揚げ餃子採用や全自動製造機導入で解決する計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    3万個の製造時間が4.2時間から3.0時間に短縮、成形失敗の廃棄約3,300個が0個になると数値で目標効果が示されている。

  • 事業を進める体制3

    従業員25名、3部門体制、宇都宮大学の監修などの外部連携はあるが、補助事業の遂行体制を具体的に示す記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    熱々でその場で食べられる点、揚げ餃子と特製タレなど製品価値とターゲット(列車・宿泊先で食べたい客)が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作・タレ開発・副菜検討の段階や令和元年中の販売目標は書かれているが、詳細なスケジュールと課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    「調理しないですぐに食べられる持ち帰りの餃子弁当」はほとんど見かけないと述べ、既存分野での高付加価値化を図る点が読み取れる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    宇都宮餃子が観光振興と経済活性化の役割を担うと触れているが、波及効果や雇用創出の具体数は示されていない。

  • 費用対効果4

    全自動製造機導入で生産時間の短縮と廃棄ゼロという具体的な効果が示され、費用対効果を読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動餃子製造機の導入は読み取れるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はうかがえる程度である。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    宇都宮市の地域特性である宇都宮餃子を活かし、有機栽培米や那須産三元豚など地域の原料を使う点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

令和元年中の販売を目指し、特製タレの開発を佳境に進めるとともに、温めても食味が落ちない漬け物などの副菜を検討している。パッケージデザインは完成している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。