ものづくり補助金平成29年度製造業埼玉県

醤油パウダーの開発に向けた乾燥機・粉砕機・充填機の導入

笛木醤油株式会社

この事例のポイント

  • 一般的なスプレードライ製法では熱風で香りが飛んでしまうため、しょうゆの風味を残して粉末化する方法が必要だった。
  • 2018年初めから、しょうゆをパウダー化する開発に着手した。
  • 風味を生かしたパウダーしょうゆの新商品を開発し、プレーン、ゆずぽんず、胡椒の3品をラインナップした。

事業者のプロフィール

事業者名笛木醤油株式会社
所在地埼玉県 川島町
業種食料品製造業
従業員数52人
資本金2,000万円
設立1789年

事業の背景

寛政元(1789)年創業の醤油メーカーで、令和元年に創業230周年を迎えた。工場見学としょうゆ蔵のレストランが楽しめる「金笛しょうゆパーク」を本社敷地内に開設した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術一般的なスプレードライ製法では熱風で香りが飛んでしまうため、しょうゆの風味を残して粉末化する方法が必要だった。

やったこと

2018年初めから、しょうゆをパウダー化する開発に着手した。埼玉県産業技術総合センター北部研究所の紹介で、真空凍結乾燥の製法を採用した。しょうゆ溶液を氷点下の低温まで冷却し、温度を少しずつ上げながら水分を抜く条件を試行錯誤した。同年11月に真空凍結乾燥機を導入し、真空凍結させたしょうゆを細かく砕く粉砕機と、容器に詰める充填機も併せて導入して商品化の体制を整えた。

加工機真空凍結乾燥機
加工機粉砕機
加工機充填機

新しい製品・サービス:パウダーしょうゆ(プレーン、ゆずぽんず、胡椒の3種)

事業の効果

風味を生かしたパウダーしょうゆの新商品を開発し、プレーン、ゆずぽんず、胡椒の3品をラインナップした。2019年の川越まつりでのプレ販売は前評判が良かった。金笛しょうゆパークではパウダーしょうゆを使ったバターサンドなども販売している。液体より軽いため、インバウンドのお土産品としての需要も見込める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1789年の醤油蔵が工場見学・レストランを備えた『金笛しょうゆパーク』を開設し、既存の醤油事業の延長として新商品を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    風味を生かすフリーズドライ製法で粉末化し、インバウンドの土産需要を見込むと述べており、外部需要と自社の醤油技術を結び付けている。

  • 課題の認識と解決2

    スプレードライでは香りが飛ぶという課題を示し、真空凍結乾燥で解決したと読めるが、事業計画や数値目標は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    真空凍結乾燥機をフル回転させながら試行錯誤したとあるが、人材や事務体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    風味が立つ・ポリポリした食感・インバウンド土産需要など製品の価値は示されるが、ターゲットの定量的な裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    2018年初めから開発に着手し2019年に商品化、プレ販売を経て将来は量産体制と輸出を見据えると、時系列で示されている。

  • 財務と資金の調達2

    ものづくり補助金で真空凍結乾燥機を導入したとあるが、財務状況や金融機関からの調達は記載されていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    醤油を粉末化した『パウダーしょうゆ』は一般的でない商品で、ゆずぽんずや胡椒など3種のラインナップを持つと書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の川島町で醤油蔵を基盤に観光施設を整備したとあるが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    フリーズドライ製法による粉末化という技術的工夫はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    川島町の本社敷地で醤油蔵の伝統と観光施設を組み合わせ、インバウンド土産品として地域の特性を活かした展開が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

将来は量産体制を整え、輸出商品としての展開も見据えている。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。