ものづくり補助金平成29年度製造業埼玉県

さぬき黄金製法導入によるうどん県埼玉を代表する究極のうどんの開発

株式会社岩崎食品工業

成果加水率 48%→54%

この事例のポイント

  • 従来のピンミキサーはシャフトに生地が絡みつくため、加水率の高い生地を混ぜられず、加水率を上げるのに限界があった。
  • 2018年にニーダー式ミキサーを導入した。
  • 加水率 48%→54%。ニーダー式ミキサーの導入により、加水率を54%まで高めることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岩崎食品工業
所在地埼玉県 蓮田市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数87人
資本金2,000万円
設立1954年

事業の背景

埼玉県を代表する究極のうどんの開発に取り組んできた。蓮田サービスエリアのフードコートにある専門店「翁の郷」では、肉汁うどん(850円)などの人気メニューに同社の特製冷凍うどんが使われ、休日には行列ができる。同社は手打ちうどんのような味を求める顧客に支持されてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来のピンミキサーはシャフトに生地が絡みつくため、加水率の高い生地を混ぜられず、加水率を上げるのに限界があった。
  • 生産能力手作りする工程が多く、生産量が従来品に比べて少ないため、増産の体制を整える必要があった。
  • 販路・情報発信特製冷凍うどんを市販することを目指していたが、販売の体制を整える必要があった。

やったこと

2018年にニーダー式ミキサーを導入した。このミキサーは製麺機のトップブランドであるさぬき麺機(香川県三豊市)製で、撹拌用シャフトに独特な形状の羽根が付いており、撹拌しながら手打ちのように生地を練り込むことができる。これにより加水率を従来の48%から54%に高めることができ、透明感のあるおいしい麺に仕上がるようになった。

加工機ニーダー式ミキサー(さぬき麺機製)

新しい製品・サービス:手打ちのような味わいを持つ特製冷凍うどん

事業の効果

  • 加水率 48%→54%

ニーダー式ミキサーの導入により、加水率を54%まで高めることができた。その結果、生麺と勘違いされたり冷凍うどんであることに驚かれたりするほど、同業者から好評を得ている。うどんの麺はほんのりとした生成り色で、手作りの工程を経て仕上がる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    「究極のうどん」開発や直販への展開は読み取れるが、経営戦略上の位置づけや過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    手打ちのような食感や同業者から生麺と間違われる好評はうかがえるが、市場動向や自社の経営資源の強み・弱みは書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    増産や販売体制を整える必要があるという課題はうかがえるが、解決に向けた高付加価値化の計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加水率を従来の48%から54%に高めたという数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    製造体制や人材確保について「整える必要がある」とあるだけで、補助事業を遂行する体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    手打ち風の食感と同業者からの好評という選ばれる理由はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    直販から来年度中に販売を始める旨がうかがえるが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    加水率を従来48%から54%に高め、ニーダー式ミキサーで手打ちのような練り込みを実現した点が、同分野での高付加価値化として読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の休日来場者や蓮田SAの集客がうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    生産量は従来品の約5分の1と書かれ、生産性の課題はうかがえるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    埼玉県産小松菜のブレンドや彩の国優良ブランド認定から地域特性の活用はうかがえるが、地域経済の牽引までは読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

将来的には特製冷凍うどんの市販を目指している。

事業者の声

翁の郷に来てくれる人向けの直販から、来年度中に始めたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。