ものづくり補助金平成29年度医療、福祉埼玉県

データドリブニ技術による年少者成長発育矯正実現と高精度根管治療提供

成果模型を作る方法では型ができるまで数日かかるのが最短だったが、口腔内スキャナーでは1日で完成させられる。

この事例のポイント

  • 従来の歯型取りは材料を歯に押し付ける方法が一般的で、患者が嫌がることがあった。
  • 2018年12月、ものづくり補助金で医療機器を導入した。
  • 模型を作る方法では型ができるまで数日かかるのが最短だったが、口腔内スキャナーでは1日で完成させられる。口腔内スキャナーにより歯型取りの負担が減り、幼い子どもにも対応しやすくなった。

事業者のプロフィール

所在地埼玉県 加須市
業種医療業
従業員数15人
設立1933年

事業の背景

石川院長は4代目で、地元に長く根差した歯科医院である。最初は祖父が旧騎西町(現加須市)で開院した。高齢者施設などへの訪問診療も行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の歯型取りは材料を歯に押し付ける方法が一般的で、患者が嫌がることがあった。
  • 品質・精度成長期の子どもの歯の機能矯正や根管治療において、より詳細な口腔内データや拡大観察が求められていた。

やったこと

2018年12月、ものづくり補助金で医療機器を導入した。一つは口腔内スキャナーで、患者の口腔内を読み取ってデータ化し、3D画像で再現できる。歯型や口腔内模型の作製にも使われる。もう一つはマイクロスコープで、治療する患部を最大20倍まで拡大して見ることができる。極細の針金を使って歯の根の汚れを取り除く治療にも有効である。

検査測定口腔内スキャナー
検査測定マイクロスコープ

事業の効果

  • 模型を作る方法では型ができるまで数日かかるのが最短だったが、口腔内スキャナーでは1日で完成させられる。
  • 拡大率 2倍→20倍

口腔内スキャナーにより歯型取りの負担が減り、幼い子どもにも対応しやすくなった。データから骨の状態や粘膜・歯の状態を確認でき、インプラント治療などでより詳細な計画を立てられる。マイクロスコープにより患部を拡大して治療でき、根管治療の精度が高まった。機器の性能を十分に生かし切れていない部分もあるが、精度を高めて理想の治療に近づけたいとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性40%
  • これまでの取組との一貫性2

    1933年開院で4代目の院長が続けていると書かれ、地域に根差した歴史はうかがえるが、導入機器の経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    口腔内スキャナーや20倍のマイクロスコープの導入は書かれているが、市場動向や自院の強み・弱みの分析は記載されていない。

  • 課題の認識と解決2

    機器の性能を十分に生かし切れない部分があると課題に触れているが、解決策や数値を伴う事業計画は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数15人と書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理の進め方は記載されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    成長期の子どもの矯正に力を入れ、口腔内スキャナーは幼い子に有効だと書かれており、顧客と用途の方向性は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    治療の進め方として、CTと口腔内スキャナーの確認を併用すると書かれているが、導入後の具体的なスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    口腔内スキャナーの普及度や分野内での高付加価値化の水準は書かれておらず、新市場性はうかがえない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    高齢者施設への訪問診療を行っていると書かれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    口腔内スキャナーとCTの3Dデータを融合し、インプラント治療で骨と粘膜を確認できると具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    加須市騎西で1933年から地元に根差して開業し、訪問診療も行うと書かれており、地域との結びつきは読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

より精度を高めることで理想の治療に近づけていきたいと考えている。

事業者の声

特殊な治療ばかりではなく、普通の治療の一環で使うことを目標にしたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。