しょうゆ多品種少量生産体制の構築
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
今西酒造株式会社
| 事業者名 | 今西酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 桜井市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1955年 |
日本酒消費量はピーク時の約1/3まで減少している。その中で、日本酒専門店との取引を拡大しブランド力を高めている中小零細の酒蔵は売上を伸ばしている。当社は現状、日本酒専門店との取引がなく、今後は日本酒専門店の売上構成比を計画で約45%まで高める必要がある。市場調査では、専門店とそのお客様のニーズとして無濾過生原酒・長期熟成酒、雑味がなく酒質の高い商品、地産にこだわった商品が高いことが分かった。
抱えていた課題
やったこと
奈良県唯一の奨励品種である酒米「露葉風」を使用し、酒質向上のための原料処理、仕込み時のもろみの温度管理、貯蔵時の温度管理を改善して三諸杉ろまんシリーズの試作品を開発した。洗米機を導入し、吸水率のコントロールと気泡による米を傷めない洗米を実現した。サーマルタンクを導入し、露葉風の特徴を考慮した細かな温度管理を徹底した。プレハブ冷蔵庫を導入し、上槽後の0℃以下での低温貯蔵を可能にした。
| 加工機 | 洗米機 |
|---|---|
| 加工機 | サーマルタンク |
| 加工機 | プレハブ冷蔵庫 |
新しい製品・サービス:無濾過生原酒・長期熟成日本酒『三諸杉ろまんシリーズ』の試作品
試作品を色・香り・味・余韻・安全性で官能評価した結果、露葉風の特徴を活かした今までにない高品質の日本酒であることが立証できた。上槽後の低温貯蔵により高品質の商品を通年で出荷できるようになった。一方で麹造りと火入れという新たな課題も見つかり、次の段階へつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来350年、手造り小仕込みの信条と三輪の銘柄という一貫性は読めるが、経営戦略上の位置付けは日本酒専門店ルート開拓として語られるのみ。
日本酒消費量がピーク時の約1/3に減る中、専門店向け市場調査で無濾過生原酒・長期熟成酒などのニーズを分析し、自社の露葉風の強みと結びつけている。
現状は日本酒専門店との取引がなく成長ポテンシャルが低いと課題を示し、専門店売上構成比を約45%まで高める計画を具体的に述べている。
新ブランドの専門店年間売上を1年目300万円、3年目1,200万円、5年目4,500万円と目標設定している。ただし付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
社内の人員配置や事務処理体制、補助事業の遂行体制に関する記述は見当たらず、わずかに推測できる程度。
市場調査で専門店とその客層のニーズを把握し、露葉風を使った雑味のない高品質な製品を専門店に選ばれる商品として位置付けている。
課題を1つずつ解決し次の課題を見据える段階的設備投資と、3年・5年の売上目標を含む中長期の方針が示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
奈良県唯一の奨励品種である露葉風を用い、官能評価で今までにない高品質な日本酒と立証したと述べ、高付加価値化を図っている。
地産にこだわった商品という市場ニーズや地域の酒米の活用は読めるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は具体的に示されていない。
補助金額や付加価値増加額など費用対効果を示す数字は書かれていないが、設備投資で相応に効果があったとの記述がわずかにある。
温度管理や原料処理の改善はあるが、先端的なデジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は見当たらず、地域やサプライチェーンへの貢献は限定的。
日本酒消費減少という市場変化への対応は述べられるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記述はわずかにうかがえる程度。
三輪の伏流水と奈良産酒米を活かした地域特性のある酒造りで、高付加価値を狙う事業であることが具体的に示されている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
1つの課題を完遂すると次の課題が見えてくるため、長期的かつ戦略的に青写真を描き、単年度事業で終わらせず経営戦略を持続することが必要と考えている。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃