ものづくり補助金平成29年度製造業千葉県

割れ米・米ぬかを活用した米屋の米粉バウムクーヘンの試作品開発

株式会社新倉

成果PR後、販売数はひと月に1000個以上に伸びた

この事例のポイント

  • 米離れと消費減少が進む中で、美味しさや食べやすさだけでは他社と差別化できない。
  • 新商品開発のため製造設備を導入し、製造ノウハウや商品開発のサポートが充実したメーカーを選定した。
  • PR後、販売数はひと月に1000個以上に伸びた。当初は PR ができずに販売数が伸びなかったが、店のリニューアルとともに商品の PR を進めた結果、販売数はひと月に1…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新倉
所在地千葉県 鴨川市
業種食料品製造業
従業員数14人
資本金1,000万円
設立1906年

事業の背景

当社は明治39年創業で、米穀を生業にして114年になる。米離れが進み消費も減る中で、美味しさや食べやすさだけでは差別化ができなくなっている。そこで長年の課題であった、米屋の強みを生かした米加工菓子の開発に取り組むこととした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術米離れと消費減少が進む中で、美味しさや食べやすさだけでは他社と差別化できない。
  • 新製品・新技術精米時に発生する米ぬか・割れ米を有効に活用できる米加工菓子を開発したいという課題があった。
  • 販路・情報発信新商品は販売を始めた当初、PRができておらず販売数が伸びなかった。

やったこと

新商品開発のため製造設備を導入し、製造ノウハウや商品開発のサポートが充実したメーカーを選定した。試作を繰り返し、精米時に出る米ぬか・割れ米を再活用するとともに、地域資源である長狭米やさつまいも、千葉県産にこだわった卵など他の素材を使った商品を開発した。展示会や商談会ではバイヤーや観光施設、専門家の意見を聞きながら商品のコンセプトを固めた。バウムクーヘンは専門のオーブンが必要で販売店が少ないため、珍しいとされる手焼き一本焼きオーブンを使って製造した。

  • 加工機手焼き一本焼きオーブンガスタイプ

新しい製品・サービス:米粉バウムクーヘン(米ぬか・割れ米を活用した米加工菓子)

事業の効果

  • PR後、販売数はひと月に1000個以上に伸びた

当初は PR ができずに販売数が伸びなかったが、店のリニューアルとともに商品の PR を進めた結果、販売数はひと月に1000個以上に増えた。千葉県主催の食品コンテスト「ちばの逸品を発掘」で直売所部門金賞を受賞した。米の消費が減る中で、米を加工品として新たな需要を生み出すことにつながった。地域の素材を使った商品として地域の活性化にも貢献している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決米の消費減少という課題を認識し、割れ米・米ぬかを活用したバウムクーヘン開発で解決を図り、販売数が月1000個以上に伸びた結果が書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標販売数がひと月に1000個以上に伸びたという実績が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け千葉県産にこだわった素材や米ぬか・割れ米の活用、手焼き一本焼きオーブンによる希少性など、選ばれる理由が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制メーカーのサポートを受けて試作を繰り返したとあるが、人材や事務処理体制についての記述はうかがえる程度である。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業114年の米屋が米加工品に取り組むと述べ、過去の米加工菓子の開発課題が経営戦略に位置付くことは読み取れるが、具体的な位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    米離れ・消費減少という外部環境と、精米時の米ぬか・割れ米を使える米屋の強みに言及しているが、競争優位の定量的根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    米の消費減少という課題を認識し、割れ米・米ぬかを活用したバウムクーヘン開発で解決を図り、販売数が月1000個以上に伸びた結果が書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    販売数がひと月に1000個以上に伸びたという実績が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    メーカーのサポートを受けて試作を繰り返したとあるが、人材や事務処理体制についての記述はうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    千葉県産にこだわった素材や米ぬか・割れ米の活用、手焼き一本焼きオーブンによる希少性など、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作、展示会や商談会での意見聴取、お店のリニューアルと販促という流れは書かれているが、中長期の検証やスケジュールは明確でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    鴨川市で製造が無く、国内でガス式手焼き一本焼きオーブンを使うバウムクーヘン店がわずかという希少性が具体的に書かれている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    米の消費減少と地域素材の活用による地域活性化への貢献にわずかに触れているが、波及効果の定量的記述はない。

  • 費用対効果3

    販売数が月1000個以上に伸びたとの実績はあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    地域の米・さつまいも・千葉県産卵などの素材を活かした商品で地域活性化に貢献すると書かれ、地域特性の活用が具体的に読み取れる。

今後の展望

開発したバウムクーヘンの販路をさらに拡大し、多くの消費者に知ってもらうことで、減少傾向にあるコメの新規需要を広げたいと考えている。

事業者の声

お米の消費は逆境ですが、お米は日本の、地域のコミニケションだと実感しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。