ものづくり補助金平成29年度宿泊業、飲食サービス業神奈川県

独自ノウハウによりそば粉から一貫製造する、本格手打ち十割そばの提供と技術伝承

有限会社国分寺そば

この事例のポイント

  • そば職人が不足していた。
  • 提供するそばの品質維持・向上と省力化のため、製麺機を導入した。
  • 製麺機の導入により、重労働だった製麺作業が解消され、女性でも麺を製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社国分寺そば
所在地神奈川県
業種飲食店

事業の背景

当店は海老名駅から徒歩5分ほどの場所にある。ランチ時は平日でも数十分待ちとなることがあり、製造量を増やすことが販売面の課題になっていた。新型コロナによるテイクアウト需要の伸びとともに、持ち帰り用本格十割そばが大ヒットしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能そば職人が不足していた。
  • コスト・採算人件費が高騰していた。
  • 人手・技能ボウルに入れた粉と水で20Kg近い重さを持ち上げる作業が重労働で、省力化が必要だった。
  • 生産能力製造量を増やせず、ランチ時は平日でも数十分待ちになることがあった。
  • その他注文を受ける時間帯によって、お土産用そばの注文後の包装作業が煩雑だった。
  • その他事業承継を控えており、女性でも麺を製造できるように重労働作業を解消する必要があった。

やったこと

提供するそばの品質維持・向上と省力化のため、製麺機を導入した。既存設備では当店のニーズに合うものがなかったため、設備メーカーと共同で独自設計の製麺機を新規に開発した。この製麺機により、重労働作業を解消し、作業時間を短縮して生産性を高めた。製麺設備は目標通りに開発が完了した。

加工機独自設計の製麺機

新しい製品・サービス:本格十割そば(持ち帰り用)

事業の効果

製麺機の導入により、重労働だった製麺作業が解消され、女性でも麺を製造できるようになった。作業時間が短縮されて生産性が向上し、上質な十割そばを安定して提供できるようになった。製麺設備は目標通り開発が完了し、事業承継への見通しもついた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    製麺機導入は品質維持・向上と事業承継を見据えた取組と読めるが、既存事業との連続性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    お土産用そばの持ち帰り需要の伸びや待ち時間が長いことに触れており外部環境はうかがえるが、競争優位の根拠となる強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    そば職人不足、人件費高騰、重労働、製造量不足を課題として具体的に挙げ、製麺機で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    省力化や生産性向上に取り組んだとあるが、付加価値や賃上げの目標値や数値は書かれておらず、実現可能性は読み取りにくい。

  • 事業を進める体制3

    設備メーカーと共同で新規開発し目標通り完了したとあり、開発体制はうかがえるが、人材や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    上質な十割そばの提供やテイクアウト需要の伸びに触れ、製品の価値や選ばれる理由はうかがえるが、顧客ターゲットの整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    開発完了と事業承継の見通しが示されているが、中長期の課題検証やスケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    十割そばの品質向上を目指すとあるが、製麺機の分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の人気店で事業承継を支える点は読めるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    作業時間の短縮や生産性向上に触れるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    独自設計の製麺機を設備メーカーと共同開発した点はうかがえるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    海老名駅近くの地域の店舗で、十割そばの持ち帰り需要が伸びていると読めるが、地域経済への牽引効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

京都府宿泊業、飲食サービス業平成27年度

急速冷凍技術の導入による旅館業の収益構造の改善

最先端のプロトン凍結機及びプロトン解凍機、並びに超低温冷凍庫などを導入し、食材や料理を保存できる体制を整えた。

効果:5年後に5パーセントの料理原価削減を目指した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。