ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業神奈川県

茶葉の品質を左右する蒸し機への投入精度とライン全体のシンクロ率向上の投資計画

この事例のポイント

  • 茶葉の品質を決める「蒸し」工程が安定せず、均一に蒸せないまま後工程に進むと品質が下がるおそれがあった。
  • 補助事業で生葉流量計を導入し、蒸し機への投入精度とライン全体のシンクロ率を向上させた。
  • 生葉流量計の導入により、蒸し機への投入精度とライン全体のシンクロ率が向上し、後工程にかけられる時間が増えた。

事業者のプロフィール

所在地神奈川県 秦野市
業種飲食料品小売業
技術分野機械制御,機械制御

事業の背景

秦野市の丹沢山地は年間の雨量が多く、適度な日陰と温暖な気候で茶葉生産に適しており、香りの良いお茶がとれる。緑茶は複数の工程を経てつくられ、手もみの技術を活かした香り高いお茶づくりを行っている。茶業仲間との情報交換の中で補助金の存在を知り、設備投資を決意した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度茶葉の品質を決める「蒸し」工程が安定せず、均一に蒸せないまま後工程に進むと品質が下がるおそれがあった。
  • 人手・技能これまで手動で行っていた工程の手間が大きく、蒸し機への投入精度とライン全体の連携を十分に保てなかった。

やったこと

補助事業で生葉流量計を導入し、蒸し機への投入精度とライン全体のシンクロ率を向上させた。これまで手動で行っていた工程を見直し、「蒸し」工程を安定させるための設備投資を実施した。その結果、後工程にかけられる時間が増え、全体として品質が向上した。地元農家とコラボして新商品「完熟いちごの和紅茶」も開発した。

検査測定生葉流量計

新しい製品・サービス:完熟いちごの和紅茶

事業の効果

生葉流量計の導入により、蒸し機への投入精度とライン全体のシンクロ率が向上し、後工程にかけられる時間が増えた。その結果、全体として茶葉の品質が向上した。官能審査で味や色、香り、茶葉の形状などを確認したところ、品質の向上が確認された。新商品の完熟いちごの和紅茶は約600個を販売し、売り切れとなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    これまで手動で行っていた蒸し工程を見直したとあるが、事業全体の経営戦略上の位置づけや過去の取組との一貫性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    秦野市丹沢山地の雨量や日陰、温暖な気候が茶葉生産に適するという地域の強みが書かれ、外部環境との関係がうかがえる。

  • 課題の認識と解決3

    蒸し工程の不均一が品質を左右する課題と認識され、生葉流量計で投入精度を高めて品質向上につなげた点が読み取れる。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    品質向上とあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    香り高いお茶という価値や、販売品が約600個で売り切れたことから選ばれている様子がうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    設備導入と品質向上の流れは書かれているが、スケジュールや課題の解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    手もみの技術を活かしたお茶づくりとあるが、同分野での高付加価値化の水準や普及度は具体的に示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元農家との連携がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な規模は書かれていない。

  • 費用対効果2

    品質が向上したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    生葉流量計の導入でライン全体のシンクロ率を向上させたとあるが、デジタル技術の活用の詳細は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    秦野市丹沢山地の気候を活かした茶葉生産と地元農家との取組があり、地域の特性を活かした事業がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。