ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業宮城県

画像認識カメラ搭載自動選別機導入による精度及び生産性向上と増収計画

株式会社セーフティー

この事例のポイント

  • 従来はオリジナルの選別器具を使った手作業で貝の大きさを選別しており、時間と人手が必要だった。
  • 画像認識カメラ搭載自動選別機を導入した。
  • 自動選別機の導入により選別作業の省力化が進み、無人での選別が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社セーフティー
所在地宮城県
業種飲食料品卸売業

事業の背景

株式会社セーフティーは宮城県三陸産にこだわった海の幸を手掛けており、特にムール貝を主力商品としている。ムール貝は出荷する事業者が少ないため、同社の強みになっている。取引先の多くは築地などの首都圏や関西圏だが、ネット販売による全国への直販も展開している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能従来はオリジナルの選別器具を使った手作業で貝の大きさを選別しており、時間と人手が必要だった。
  • 品質・精度商品の大きさを細かく揃えてほしいというニーズがある一方で、選別作業の精度向上も求められていた。

やったこと

画像認識カメラ搭載自動選別機を導入した。独自開発の選別仕様とすることで、カメラがミリ単位で貝の大きさを自動選別する。専用レーン上での仕分けも全自動で行われ、無人での選別作業が可能になった。また、急速冷凍装置を新たに導入し、ボイルシャコ海老を急速冷凍して加工する体制を整えた。

加工機画像認識カメラ搭載自動選別機
その他急速冷凍装置

事業の効果

自動選別機の導入により選別作業の省力化が進み、無人での選別が可能になった。選別精度も飛躍的に向上した。削減した人員はシャコ海老の冷凍加工に充てられている。急速冷凍により風味を損なわず、一年を通して美味しいボイルシャコ海老を安定供給できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    未経験から始め、ライバルの少ないムール貝を主力商品に育てた経緯があり、その流れで事業が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    出荷事業者の少ないムール貝に絞り、独自仕様の選別機で精度を高める点が、競争優位の根拠として読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による選別の時間と人手、大きさを揃えるニーズという課題を示し、画像認識選別機の導入で解決を図る流れが明確。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    選別の省力化や精度向上は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    築地など首都圏・関西の取引先やネット直販、商品の大きさを揃えたい顧客ニーズが書かれているが、裏付けの数字は乏しい。

  • 事業化までの道筋2

    今後は他の貝類や安定商品の充実、販路拡大へ進む方向性がうかがえるが、スケジュールや検証方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    県産カキの2年育成による身の大きさや、出荷事業者が少ない分野で高水準の商品を扱う点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    宮城県三陸産の海産物を全国へ届ける取組は書かれているが、雇用創出や波及効果の具体的な記述は見当たらない。

  • 費用対効果2

    削減した人員や選別作業の無人化は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    画像認識カメラ搭載の自動選別機と急速冷凍装置を用い、ネット販売で全国へ直販する新しい販売形態が書かれている。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    水産分野で事業を広げる動きはうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点までは読み取れない。

  • 地域経済への波及4

    世界三大漁場とされる宮城三陸の海産物を活かし、地域の特性を商品価値に変えている点が事例の中心として書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は自動選別機を他の貝類にも使えるため様々な商品での活用を考えている。また、安定商品の充実で販路拡大を目指す。ボイルシャコ海老自体の需要開拓も必要になると見ている。

事業者の声

もともと海産物は未経験だったので、手始めにライバルが少ないムール貝から始めました。それもあってムール貝が当社の柱の一つとなっています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。