回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ワカヤマ
成果メッキ対応可能な製品サイズ 12cm→40cm
| 事業者名 | 株式会社ワカヤマ |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 鯖江市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 従業員数 | 36人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1986年 |
株式会社ワカヤマは1986年設立で、鯖江市でめがねフレームの最後の仕上げを担ってきた表面処理会社である。チタン製めがねフレームの製作で培った高度なメッキ技術を基に、水素水生成機などに用いられるチタン電極へのプラチナメッキを開発し、劣化や変色がなく長期使用できると高い評価を得ていた。2015年4月期の売上高は2億9,050万円である。
抱えていた課題
やったこと
本事業で、エレベーター式回転メッキ装置WAK3000(50cm×60cm×高さ53cm、メッキ液量100L)を導入した。中央に取り外し可能な極板を設ける設計とし、約40cm程度の製品にも対応できるようにした。従来機では1本しか入れられなかった治具を4本ずつ投入できるようにした。膜厚均一化のための治具を揺らす作業と、メッキ終了後の引き上げ作業を自動化した。引き上げ速度を遅く設定し、プラチナ液の使用量を抑えた。
新しい製品・サービス:水素水生成機などに用いられるチタン電極へのプラチナメッキ技術、および次亜塩素酸水生成用の電極加工
大型のエレベーター式回転メッキ装置の導入により、電極棒などの長尺物やラス網など幅のある製品の受注が可能になった。治具を4本ずつ投入できるようになり、生産量は約5倍に増えた。治具を揺らす作業と引き上げ作業が自動化され、膜厚のばらつきが減るとともに作業効率が向上した。引き上げ速度の調整によりプラチナ液の使用量も抑えられ、コスト削減につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
チタン製めがねフレーム製作で培った技術をベースに電極へのプラチナメッキを開発したと読める。経営戦略上の位置付けは明示されていない。
従来機で12cm程度までしか対応できず、約30cmの電極に応えられなかった課題を、WAK3000で40cm程度まで対応可能にしたと具体的に書かれている。
長尺物の受注不可という課題に対し、治具4本同時投入で生産量約5倍、引き上げ自動化など、課題解決の具体策が示されている。
生産量が約5倍、受注件数と規模が伸びていると数値で示されている。付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
人の採用が難しい状況が触れられているが、補助事業の遂行体制や人材の確保策は具体的に書かれていない。
水素水生成機や次亜塩素酸水生成の電極加工など、医療・健康分野のニーズと顧客像が具体的に書かれている。
今後の展望として機能水市場への注力が述べられているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
機能水向けチタン電極へのプラチナメッキという、同分野で高付加価値を狙う技術が具体的に述べられている。
医療・健康分野や機能水市場の広がりに触れているが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。
プラチナ液の使用量削減によるコスト削減は書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
自動化による生産体制の最適化は書かれているが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用はうかがえない。
機能水市場や医療・健康分野への展開が書かれており、成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。
鯖江のめがね産業の技術を生かす点が書かれているが、地域経済や雇用への波及効果は具体的に述べられていない。
職人の技術を機械に移行し、生産と品質の安定化を促進する。「機能水」市場に着目し、人々の関心が高い医療・健康分野のニーズに合わせた価値提供に注力していく。次亜塩素酸水生成用の電極加工の注文も増えている。
これまで色味のなかった物にメッキ加工を施すことで、生活に華やかさを提供したい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。