ものづくり補助金平成29年度製造業山梨県

高性能マット式センサーを用いた有害獣・多頭数捕獲設備の開発

株式会社プロテクトJ

この事例のポイント

  • 有害獣の多頭数捕獲に使われるセンサーカメラが天候や気象条件で誤作動し、目的の捕獲数を達成できない事例が多い。
  • 地中に高性能マット式センサーを埋設し、感度を調整することで、あらゆる大きさの獣類に合わせた詳細な設定を可能にした。
  • 数値では示されていないが、山間部の敷設が手頃になったことで多くの反響を得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プロテクトJ
所在地山梨県 都留市
業種その他の製造業
従業員数4人
資本金300万円
設立2013年

事業の背景

農山漁村の過疎化と高齢化により耕作放棄地が増え、野生鳥獣被害が深刻化・広域化している。野生鳥獣による農作物被害額は年間200億円前後で推移し、その8割をシカとイノシシが占める。狩猟免許所持者数は減少と高齢化が進んでいる。当社は鳥獣対策全般を業とし、鳥獣保護・捕獲用フェンスの設置などで実績を上げてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度有害獣の多頭数捕獲に使われるセンサーカメラが天候や気象条件で誤作動し、目的の捕獲数を達成できない事例が多い。
  • 品質・精度センサーが入る獣には反応するが、外の仲間につられて逃げる獣も多く、ゲートを閉めるタイミングを逃している。

やったこと

地中に高性能マット式センサーを埋設し、感度を調整することで、あらゆる大きさの獣類に合わせた詳細な設定を可能にした。風雨などの自然条件による阻害要因を排除し、獣類のみを検知できるようにした。群れで行動する獣に対しては、出口付近にマット式センサーを配置し、外へ出ようとする動きを感知して素早くゲートを閉じる仕組みとした。餌を仕掛けた柵と組み合わせ、一度入った獣は逃がさない捕獲システムとして開発を進めた。現場には小型ソーラーパネルを設置し、捕獲システムや通信に電力を供給する設備も整えた。

検査測定高性能マット式センサー
その他捕獲用檻
その他小型ソーラーパネル

新しい製品・サービス:高性能マット式センサーを用いた有害獣・多頭数捕獲設備

事業の効果

数値では示されていないが、山間部の敷設が手頃になったことで多くの反響を得た。北は青森から南は鹿児島まで着実に施工実績を得た。鳥獣保護と捕獲用フェンスは施工の確実性と安全性で高い評価を受けるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    事例では猟友会事務局で7年間勤務し、狩猟の経験と鳥獣の生態知識を事業に活かす方針が示されているが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    耕作放棄地の増加や狩猟免許所持者の減少など外部環境に触れ、30年の狩猟経験と鳥獣の生態知識を強みとしている。ただし市場規模との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    誤作動や柵内の逃走によって目標捕獲数を達成できない課題を示し、マット式センサー開発で解決を図るとしている。効果の数値は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員4人、猟友会での事務経験7年、協力大学やハンターとの連携がうかがえるが、体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    誤作動の少ない高性能マット式センサーと捕獲用檻の組み合わせで、自治体や組合を顧客として、他社より手頃な価格での敷設が評価されたと書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    実験と工夫が続いていることや、小型ソーラーパネルの設置がうかがえるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    マット式センサーで重さに反応し獣のみを検知する仕組みは他社との差別化として読める。ただし市場での普及度や高価格化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    農作物被害が年間200億円前後で、耕作放棄地の増加や農林業の被害拡大に言及し、社会的な必要性が示されている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    小型ソーラーパネルで捕獲システムや通信に電力を供給する取り組みはうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的ではない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山梨県都留市を拠点に、北は青森から南は鹿児島まで施工実績を得たとあり、地域の鳥獣被害対策に関わる事業として読める。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

「大切なのは、共に生きている者たちのいのちの問題なんですよね。」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。