切削加工機械導入による品質・生産効率の向上を通じた独自技術の発展
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
宮田アルマイト工業株式会社
成果生産能力 1倍→2倍
| 事業者名 | 宮田アルマイト工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 宮田村 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 94人 |
| 資本金 | 3,500万円 |
| 設立 | 1973年 |
1973年にアルマイト加工を事業の柱として設立され、当初は光学機器(カメラの外装部品など)が主力だった。早くから自動車関連分野の需要増を見越して設備投資と営業活動を進め、現在は自動車関連アルミダイカスト製品が売上高の約6割を占める。手がける分野は光学、建材、精密機器、家電など多岐にわたり、取引企業は約1,000社にのぼる。自動車のEV化や低燃費化による軽量化ニーズの高まりから、鉄系材料の部品からアルミダイカスト製品への転換が進み、半導体や医療機器など幅広い産業でもアルミ製品の活用が増えている。
抱えていた課題
やったこと
平成29年度補正ものづくり補助金を活用し、すでに取得していた隣地の空き工場に新ラインを構築した。既存ラインにはない整流器やチラー設備を導入し、ダイカスト製品のアルマイト処理を一元化する新技術に取り組んだ。その結果、20ミクロン以上の膜厚を安定して均一に形成する加工法を確立し、厳しい精度要求に応えられる生産体制を整えた。新被膜加工技術を伴った新ラインにより、アルマイト加工ラインの生産能力増強と最適レイアウトによる生産プロセスの改善を図った。
| その他 | 整流器 |
|---|---|
| その他 | チラー設備 |
| 加工機 | 自動アルマイト加工装置 |
新ラインの導入により生産能力が従来の2倍に拡大し、増産要求に対応できる体制が整った。ラインの配置によりモノの流れがスムーズになり、製品同士の衝突による不良発生も解消された。生産効率の向上によりコストダウンも実現し、労働環境の改善にもつながった。アルミダイカストへのアルマイト加工技術が確立され、生産性と労働環境の改善にめどがたった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
自動車関連分野へ早くから需要増を見越して設備投資と営業を展開したとあり、過去の取組との一貫性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
EV化や軽量化によるアルミダイカスト需要の増加に触れ、自社は自動車分野が売上の約6割を占めるとあるが、自社の強み・弱みの分析は書かれていない。
キャパオーバーで受注を断念している点や生産能力を従来の2倍に拡大した点が課題と解決として書かれるが、高付加価値化の具体的計画は薄い。
生産能力が従来の2倍に拡大したと数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は公開事例からは読み取れない。
従業員数94名と社歴は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については記載がない。
アルミダイカスト製品へのアルマイト処理を一元化し、20ミクロン以上の膜厚を均一に形成する点など製品の価値は示されるが、顧客ターゲットの整理は薄い。
今後は量産の中で最適加工条件の究明と夜間処理の省人化を検討するとあり方向性はうかがえるが、スケジュールや課題解決方法は明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
アルミダイカストへのアルマイト処理を一元化する新技術と20ミクロン以上の膜厚の安定形成は特色だが、市場の普及度や高価格化の水準は示されていない。
アルミ採用の拡大や自動車の軽量化ニーズを背景に、産業界への波及が期待されるとの記述はあるが、国が補助する理由としての経済波及効果の数値は示されない。
生産能力が2倍となりコストダウンも実現したとあるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの活用については公開されている事例からは読み取れません。
自動車のEV化による鉄系からアルミダイカストへの転換に対応している点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確でない。
県内業界のさきがけとして展開してきたとあり地域の事業者としての位置付けはうかがえるが、地域経済の成長を牽引する具体的記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は量産の中で最適加工条件を究明し、生産性の向上と夜間処理の省人化を検討していく。受注拡大と安定供給に向けて、さらなる技術力の向上に取り組んでいく。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分