ものづくり補助金平成24年度奈良県

ポリゴン研削盤導入による異形円筒金型の生産プロセス改善

株式会社キョーシン

成果製造時間 90分→40分

この事例のポイント

  • 従来の旋盤・フライスの前工程に続く円筒研削と成形研削の二段階工程では、効率化に限界が見え始めていた。
  • 2工程を同時に一体自動加工できる新規設備を導入し、工程の削減、加工時間の短縮、一体同時加工による精度バランスの向上を図った。
  • 製造時間 90分→40分。2工程を一体同時加工することで製造時間が50分短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キョーシン
所在地奈良県 葛城市
業種一般機械器具製造業
技術分野冷凍空調
従業員数49人
資本金1,500万円
設立1991年

事業の背景

当社は自動車用ボルト・ナット・ギア等の冷間圧造向け金型部品を制作している。ISO 9001:2008を2008年12月に取得し、技術営業により年に2〜3社の新規得意先を開拓してきた。その結果、少量・多品種・短納期のオーダーが目立つようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の旋盤・フライスの前工程に続く円筒研削と成形研削の二段階工程では、効率化に限界が見え始めていた。
  • 納期・工程少量・多品種・短納期のオーダーが増え、二工程での加工では対応に限界があった。

やったこと

2工程を同時に一体自動加工できる新規設備を導入し、工程の削減、加工時間の短縮、一体同時加工による精度バランスの向上を図った。導入後は条件・設定を試行錯誤し、砥石の種類と切込量の関係を絞り込んで、品質精度を上げながらスピードアップを実現した。さらに形状仕上げも同時加工する試行に着手したが、まだ実現はしていない。

加工機ポリゴン研削盤

事業の効果

  • 製造時間 90分→40分

2工程を一体同時加工することで製造時間が50分短縮された。一体加工により製品精度バランスが向上し、時短によって余剰人員を営業などの他部署へ配置できるようになった。試行錯誤を通じて効率化が図れるという社員の意識と自信も高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    新規顧客開拓と少量・多品種・短納期化の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けを明示する記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ISO取得や技術営業の強みはうかがえるが、市場動向との関係で競争優位を論じる記述はわずかにとどまる。

  • 課題の認識と解決5

    課題は小ロット短納期化と2工程の効率化限界と明示され、90分から40分への50分短縮という数字で成果も示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1年目以降500万円、2年目以降年間1,000万円の総合メリットという目標が示されるが、付加価値や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    ISO 9001取得や社員の試行錯誤による効率化の意識醸成は読み取れるが、人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    冷間圧造の顧客は自動車部品メーカーとわかるが、顧客ターゲットの選ばれる理由の整理は限定的である。

  • 事業化までの道筋4

    砥石の種類と切込量の絞り込みや形状仕上げの同時加工への試行など、課題と解決方法が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    金型製作は一般的な分野であり、高付加価値化・高価格化を示す記述はわずかにうかがえる程度である。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域雇用や波及効果への言及は薄く、余剰人員の他部署配置が挙げられる程度で国が補助する積極的理由は弱い。

  • 費用対効果4

    設備投資による製造時間50分短縮と年間1,000万円の総合メリットという数字から、費用対効果の見込みが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県葛城市の本社所在地は記載されるが、地域特性を活かした付加価値創出の記述はわずかである。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

1年目以降は合計500万円の間接メリット、2年目以降は同種機器を追加購入する構想のもと年間1,000万円の総合メリットを期待している。

  • 目標:1年目以降、合計500万円の間接メリットを期待
  • 目標:2年目以降、年間1,000万円の総合メリットを期待

事業者の声

私たちが開発し世に送り出した金型製品は、精密機械から宇宙開発の分野まで幅広く使用され、時代の変遷、多様化とともに無限に広がっていきます。そのため当社は新製品・新技術の開発には、常に明日を目指して独創性を養うことをモットーに研究に努めています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。