多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
有限会社池嶋歯研
| 事業者名 | 有限会社池嶋歯研 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 香芝市 |
| 業種 | 医療業 |
| 技術分野 | 繊維加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1994年 |
当社は歯科技工士による義歯・補綴物の製作・加工を行う歯科技工所で、社員20名のうち12名が歯科技工士である。若年層を中心に歯の白さや審美性を求めるニーズが高まり、年配層にも広がりつつあった。従来主流のメタルボンドは金属が光を遮断するため透明感や審美性に限界があった。金属アレルギーの心配がなく耐久性や生体親和性に優れるジルコニアが注目されており、当社はいち早く着目して審美歯科治療の主流になると見込み、技術・ノウハウの確立に取り組んだ。
抱えていた課題
やったこと
CAD/CAM(スキャナー、切削加工機)を導入し、ジルコニアの切削加工に用いて高精度な補綴物製作の実現を図った。ジルコニアは焼結により約20%収縮し、種類や切削箇所によって収縮率も異なるため、焼結温度・焼結時間を変えて試作を繰り返し、種類ごとの収縮率データを蓄積してNC(数値制御)のベースとなるデータベースを構築した。生成後のジルコニア同士の結合試作も行った。ジルコニア以外の安価な新素材の加工も可能になった。微調整の問題に対しては、ニーズの平均値を捉えたスタンダードモデルを作成して製作工程の省力化と納期短縮を実現した。習得面では、選定されたトレーナーによるCAD/CAM技術指導を1ヶ月以上受け、OJTで受注時の状況を再現したプログラミング・切削・焼結・補綴物の調整までを反復実習した。
| 加工機 | CAD/CAM(スキャナー、切削加工機) |
|---|
新しい製品・サービス:ジルコニアを用いた歯科補綴物(ジルコニアクラウン/ジルコニアコーピング、仮歯)
CAD/CAMの運用により高精度な補綴物製作が実現し、焼結収縮のデータベース化で制作工程の高精度化と省力化、短納期化につながった。標準モデルの作成で微調整の手間が減り、納期短縮も実現した。ジルコニア以外の安価な新素材も加工可能になり、患者の医療費負担の軽減に貢献する。今後は仮歯製作とジルコニアクラウン等で受注と売上の拡大を目指す。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来のメタルボンドの限界を背景に、ジルコニア加工に早期から取り組んできた経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に記述されていない。
審美ニーズの高まりや生体親和性の高い素材の登場など外部環境は記述されているが、自社の強み・弱みと競争優位の関係は示されていない。
微調整の手間・精度差・受注数の限界・納期長期化という課題を挙げ、標準モデル化やCAD/CAM導入で対応する具体策が示されている。
2年目に4,500本受注・4,500万円、5年目に7,500本・7,500万円という数値目標が設定され、収縮率データ蓄積の根拠も書かれている。
社員20名中12名が歯科技工士であることや、トレーナーによる1ヶ月以上の指導とOJTの体制が具体的に書かれている。
ホワイトニング・審美ニーズと患者の医療費負担軽減という価値、高精度・短納期・省コストの特長が整理されている。
課題とその解決策は対応づけられているが、中長期の遂行スケジュールは2年目と5年目の目標に留まり、詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
従来のメタルボンドに対しジルコニアの審美性・透明感の高さを示し、審美歯科の主流になると見込んで取り組んでいる点が読み取れる。
医療費負担の軽減に触れてはいるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。
工程の省力化や短納期化は記載されているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
CAD/CAMの活用は示されているが、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
奈良県香芝市の大手歯科技工所であることは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2年目と5年目に向けて、仮歯製作とジルコニアクラウン/コーピングの受注本数と売上を段階的に伸ばす計画である。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
旋盤とフライスの複合加工機(オークマ製)を導入した。
効果:加工時間(1個あたり) 7分→5.4分