回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
石川コンクリート工業株式会社
成果金型設置時間 30分→10分
| 事業者名 | 石川コンクリート工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 西尾市 |
| 業種 | 窯業・土石製品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1982年 |
石川コンクリート工業は擁壁や集水桝、U字溝などのコンクリート2次製品を製造・販売しており、40年以上磨いてきた立体造形技術が強みである。主力の側溝・ふた製品は売上高の60%以上を占めていたが、県内の道路整備予算の減少により伸び悩んでいた。業界全体も停滞する一方で、積極的に設備投資して品質と生産性を高め業績を伸ばす同業他社もあった。
抱えていた課題
やったこと
角杭用の金型を、型枠と仕切り板を連結して一体化したスライド式型枠に改良し、スライド機工で仕切り板の間を開閉できるようにした。これにより一人で金型を設置でき、固定もワンタッチ式となった。併せて、完成した角杭5本を保持して金型からまとめて運搬できる専用脱型機を開発した。角杭は長さが最大3mで、1辺が10cm角、12cm角、15cm角などのサイズがあり、重量は1本あたり数十kgから100kgを超える。型枠と仕切り板を一体化したことで強度が上がり、手持ちのテーブル振動機を使ってコンクリートを均一に締め固められるようになった。
| 金型 | 角杭用スライド式型枠(金型) |
|---|---|
| その他 | 専用脱型機 |
金型設置時間が従来の3分の1の約10分に短縮され、一人で金型を設置できるようになったことで生産性が向上した。専用脱型機により5本をまとめて運搬できるため運搬効率が上がり、重量物の取り扱いが減って安全性も向上した。古い金型で発生していた欠損や型枠の隙間からのコンクリート流れ出しによる不良がなくなり、手直しが不要になった。テーブル振動機の振動で表面の凹凸が従来の2分の1以下に抑えられ、角杭の美観も向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
40年以上の立体造形技術と「あいくる」認定の環境対応製品開発の経緯が書かれ、角杭の生産性改善は同業他社の引き合い対応という位置づけで読み取れる。
県の道路整備予算減少と側溝製品の伸び悩み、同業他社の設備投資との比較が書かれ、外部環境と強みの関連は読み取れるが、競争優位の定量的根拠は薄い。
角杭は人手依存で受注を逃していた課題が明示され、組立時間を従来の3分の1の約10分に短縮し、将来3倍の生産が可能と述べられている。
「将来的には現状の3倍の生産が可能」との発言はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
同業他社からの生産量以上の引き合いという需要の裏付けがあり、表面の凹凸を従来の2分の1以下に抑え美観も向上したと書かれている。
金型・脱型機の開発と導入の流れは書かれているが、スケジュールや今後の課題解決方法の詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
角杭は一般的に普及した製品ではなく、3K職場の改善と同業他社との差別化を図る記述はあるが、高価格化の数字は示されていない。
公共事業のリサイクル材利用促進に沿った環境対応製品への言及があり、国の政策との関わりがわずかにうかがえる。
従来の3分の1の設置時間や3倍の生産可能性は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。
スライド式型枠や専用脱型機など新規設計の設備は示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記述されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
愛知県西尾市の地域企業であることや県の公共事業との関わりがうかがえるが、地域の経済成長への牽引は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
将来的には現状の3倍の生産が可能と見込まれている。
将来的には現状の3倍の生産が可能だ
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名