ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

寸法精度の高い新製品ブロックの製造による、作業工程の効率化と若手職人の即戦力化

株式会社木村ブロック工業

この事例のポイント

  • 作業工程の効率化が求められていた。
  • 空洞ブロック型枠(K2EX-M用)を導入し、高い寸法精度の新製品「目地付きブロック」を開発した。
  • 製造過程が簡素化され、作業効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社木村ブロック工業
所在地鹿児島県 姶良市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野デザイン
従業員数47人
資本金3,000万円
設立1976年

事業の背景

土木・建設業界は職人の高齢化による深刻な人材不足に直面しており、人材確保に向けた労働環境の整備や作業効率の改善が必要とされていた。当社は鹿児島県に2社しかないブロック製造事業者で、普通ブロックのみを製造していた。業界全体の熟練工不足に対応するため、経験の浅い若手職人でも熟練工に見劣りしない施工ができる寸法精度の高いコンクリートブロックの開発が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力作業工程の効率化が求められていた。
  • 人手・技能業界全体で熟練工が不足しており、経験の浅い若手職人でも施工できる製品が必要だった。
  • 品質・精度既存の型枠では寸法精度の高いブロックの製造が困難だった。
  • 人手・技能従来のコンクリートブロックは塀積み作業に熟練技術を要した。

やったこと

空洞ブロック型枠(K2EX-M用)を導入し、高い寸法精度の新製品「目地付きブロック」を開発した。空洞ブロック型枠は型替えが早く、作業も早くなった。これにより製造過程の簡素化と作業効率化が図られた。

金型K2EX-M用空洞ブロック型枠

新しい製品・サービス:目地付きブロック

事業の効果

製造過程が簡素化され、作業効率が向上した。若手職人の即戦力化も実現した。目地付きブロックは左官業、造園業、土木・建設業から高評価を得ており、一度使った顧客から高いリピート率で注文が入っている。目地付きブロックは出荷実績の一部を占めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存型枠では困難だった寸法精度の課題を、空洞ブロック型枠導入による新製品開発で解消したと記載があり、事業の一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    鹿児島県に2社しかないブロック製造事業者と記載があり、目地付きブロックの出荷比率や高評価・リピート率も示されており、強みが具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    熟練工不足という課題を挙げ、寸法精度の高い目地付きブロックで若手職人の即戦力化と作業効率化を図る点が具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額の増加や賃上げの目標値は記載がなく、作業効率化の定性的な効果のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制2

    若手職人の即戦力化や2級ブロック建築技能士の合格者2名などから人材面はうかがえるが、補助事業の遂行体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    目地付きブロックの出荷実績(10㎝幅約61万本の5.6%など)と、左官業・造園業・土木建設業からの高評価・リピート率が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として品質管理の徹底と普及が示されているが、スケジュールや課題解決方法の記載は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    目地付きブロックは既存品の中で寸法精度を高めた新製品であり、高付加価値化の方向性はうかがえるが、価格等の数字は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    ブロック塀の倒壊被害を背景に安全・安心なブロック塀の普及を掲げており、社会的意義はうかがえるが、経済波及効果の数字はない。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、作業効率化の効果がわずかにうかがえるのみである。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県・宮崎県・熊本県への出荷や地域の製造事業者である点が書かれており、地域性はうかがえるが雇用創出の数字はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

品質管理を徹底し、安全・安心なブロック塀の普及に努めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。