ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

超音波洗浄機を導入し、ブラスト加工の品質向上による装飾分野の拡大

有限会社進功ブラスト工業所

この事例のポイント

  • 洗浄が不十分だと残留物が傷や汚れの原因になり、ブラスト加工の効果も十分に得られない。
  • 最新の超音波洗浄機を導入し、ブラスト加工の前工程である洗浄を強化した。
  • 超音波洗浄機の導入により部品表面の清浄度が高まり、従来より汚れが落ちやすくなって加工品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社進功ブラスト工業所
所在地大阪府 東大阪市
業種金属製品製造業
技術分野表面処理,表面処理
従業員数6人
資本金300万円
設立1967年

事業の背景

昭和42年に東大阪市で創業し、大手家電メーカーの音響機器パネルやデジタルカメラの本体など装飾部品の加工を中心に手がけてきた。装飾部品は表面の汚れや傷が致命的な欠陥になるため、ブラスト装置や研磨材の管理に重きを置いている。父から経営を引き継いだ平成25年ごろからは展示会にも積極的に出展している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度洗浄が不十分だと残留物が傷や汚れの原因になり、ブラスト加工の効果も十分に得られない。
  • 納期・工程納入先での汚れ取り作業が必要になっており、納期短縮と作業の省力化が求められていた。

やったこと

最新の超音波洗浄機を導入し、ブラスト加工の前工程である洗浄を強化した。製品に付着した油や切削材、ごみなどの汚れを落とし、処理する部品表面の清浄度を高めた。導入後は従来の洗浄機より汚れが落ちやすくなり、加工品質も向上したという。

事業の効果

超音波洗浄機の導入により部品表面の清浄度が高まり、従来より汚れが落ちやすくなって加工品質が向上した。見た目の美しさやデザイン性を求める顧客からも満足を得ており、装飾を目的とした依頼への対応力が高まった。あわせて納期の短縮と納入先での汚れ取り作業の省力化を目指した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性熟練職人の手打ち加工から量産処理まで対応し、海外大手から研磨台の微細加工を任されるなど、自社の技術的強みと競争優位が具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け装飾部品や美容器具部品など顧客ターゲットが明確で、見た目の美しさを求める顧客に満足を得ているという選ばれる理由が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、納期短縮や汚れ取り省力化を目指したとあるのみで数値目標は読み取れない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    父の創業(昭和42年)以来、装飾部品加工を長く手がけ、表面処理の専門性を積み重ねてきたことは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    熟練職人の手打ち加工から量産処理まで対応し、海外大手から研磨台の微細加工を任されるなど、自社の技術的強みと競争優位が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    洗浄不足による汚れや不良という課題を認識し超音波洗浄機で解決を図ったと書かれているが、高付加価値化・成長への定量的な計画は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、納期短縮や汚れ取り省力化を目指したとあるのみで数値目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    社長が経営を担い、熟練職人や従業員に言及があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は薄い。従業員は6名と書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    装飾部品や美容器具部品など顧客ターゲットが明確で、見た目の美しさを求める顧客に満足を得ているという選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    展示会出展や放熱効果の提案など今後の方向性はあるが、中長期の課題検証やスケジュール、遂行方法の記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ブラスト加工は普及した技術だが、表面硬化や放熱など多様な機能付与を手がけ、高水準の表面処理技術を持つと書かれている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    住宅設備部品や家電部品などの製造業を支える役割はうかがえるが、国が補助する積極的理由や波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    超音波洗浄機導入による品質向上や納期短縮は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    東大阪市での創業や地域の製造業との取引はうかがえるが、地域特性を活かした雇用創出や経済成長への牽引は読み取れない。

今後の展望

ブラスト加工の用途は顧客との協働によって無限大に広がるはずと、武島社長は期待を寄せている。

事業者の声

従来の洗浄機よりも汚れが落ちやすくなり、加工品質も向上した。見た目の美しさやデザイン性を求める顧客からも満足してもらっている

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。