ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

「世界に一つ」の高品質オリジナルスマホケースの生産性向上・海外展開計画

株式会社ミナコーポレーション

成果撮影・画像修正時間 360分→10分

この事例のポイント

  • 写真の撮影や編集などに膨大な時間がかかり、生産効率の低下を招いていた。
  • ECサイトに掲載する製品写真を撮影・編集・加工するため、写真を半自動的に撮れる機材を導入した。
  • 撮影・画像修正時間 360分→10分。写真の撮影・画像修正時間が大幅に短縮され、完全オーダーメイドのスマートフォンケースの納期短縮につながり、生産性が向上し…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミナコーポレーション
所在地大阪府 寝屋川市
業種その他の製造業
技術分野デザイン,デザイン
従業員数23人
資本金2億円
設立2015年

事業の背景

同社は大学生時代から楽天オークションやYahooオークションで手作り製品を販売していた森下美菜社長が、平成27年5月に法人化した。スマートフォンが普及し始めた平成22年頃、デザイン性のあるケースが少ないことをきっかけにスマートフォンケース製造に乗り出し、主にインターネットで販売している。顧客は約700種類のデザインとカラーバリエーションから大枠を選び、細かな要望を注文書に記入する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力写真の撮影や編集などに膨大な時間がかかり、生産効率の低下を招いていた。
  • 新製品・新技術他社との差別化のため、ハードケースにも印刷できる設備が必要だった。
  • 人手・技能ケースの刺繍加工に対応できず、革製ケースの背表紙に名前などを刺繍できなかった。

やったこと

ECサイトに掲載する製品写真を撮影・編集・加工するため、写真を半自動的に撮れる機材を導入した。機材は自然光による影などが出ない真っ白な空間で撮影できる。プラスチックのハードケースにも印刷できるUVインクジェットプリンタを導入し、既存の革製品用プリンタと合わせて各ケースの素材に応じた印刷を可能にした。革製ケースの背表紙に刺繍できるミシンも導入した。

  • その他写真を半自動的に撮れる機材
  • 加工機UVインクジェットプリンタ刺繍ミシン

新しい製品・サービス:プラスチックのハードケースへの印刷と、革製ケースの背表紙への刺繍に対応したスマートフォンケース。

事業の効果

  • 撮影・画像修正時間 360分→10分

写真の撮影・画像修正時間が大幅に短縮され、完全オーダーメイドのスマートフォンケースの納期短縮につながり、生産性が向上した。ハードケースへの印刷や刺繍加工にも対応できるようになり、製品数と製品の幅が広がった。今後は刺繍できるケースの拡大や海外展開も検討されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性デザイン性ある製品が普及していない市場の隙間を捉え、約700種のデザインや世界に一つだけのオーダーメイドで差別化している点が具体的に読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決写真撮影・画像修正の時間が360分から10分に短縮されたことや、ハードケース印刷・刺繍対応で製品数を広げる課題認識と対策が読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け若い女性を中心に需要が高いこと、顧客の細かな要望を反映する製品、保護コーティングなどの価値が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標具体的な付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、納期短縮や製品数拡大の方向性のみがうかがえる。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    平成22年頃の製造開始や楽天・Yahooでの手作り販売の経緯が書かれ、一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    デザイン性ある製品が普及していない市場の隙間を捉え、約700種のデザインや世界に一つだけのオーダーメイドで差別化している点が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    写真撮影・画像修正の時間が360分から10分に短縮されたことや、ハードケース印刷・刺繍対応で製品数を広げる課題認識と対策が読み取れる。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    具体的な付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、納期短縮や製品数拡大の方向性のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    従業員23名、デザイン専門学校からのインターンや幅広い年齢層のスタッフ体制が書かれ、体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    若い女性を中心に需要が高いこと、顧客の細かな要望を反映する製品、保護コーティングなどの価値が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    刺繍をケース表面や裏面にも広げる研究や海外展開の検討が書かれ、今後の方向性はあるが、スケジュールや課題解決法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    デザイン性のあるスマホケースが普及していないところから始めた経緯は読み取れるが、高価格化の水準や認知度の数値は示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果について直接の記述は少なく、寝屋川市の所在が書かれる程度で、国が補助する積極的理由はうかがえない。

  • 費用対効果3

    写真作業の時間短縮など投資効果の一部は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加額の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    写真の半自動化や製品の動画共有は書かれるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献までは読み取れない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府寝屋川市の所在は書かれるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記述は限定的である。

今後の展望

ケースの表面や裏面にも刺繍できるよう研究を重ねており、海外展開も見据えて人材の採用にも力を入れていく。

事業者の声

服によって軸を変え、気分によってネイルアートを変えるように、スマホケースも服や気分によって変えてもらいたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。