回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社田中畳店
成果ベテラン職人の作業時間 60分→20分
| 事業者名 | 株式会社田中畳店 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県 箱根町 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | デザイン,デザイン,機械制御,機械制御 |
| 設立 | 1910年 |
当社は明治43年に箱根町の宮ノ下地区で創業し、富士屋ホテルを始めとする地元の旅館に畳を納めていた。高度成長期に住宅需要が拡大すると、神奈川県内から千葉、埼玉へと商圏を広げた。その後、多忙で薄利多売の事業モデルとなり、社長に就任前は畳職人だった現社長が経営に参画して現状を数値で確認したところ、利益率の低さや負債の多さが課題として見えてきた。
抱えていた課題
やったこと
ヘリなし畳の製造工程を機械化するため、自動チップソー断裁機、全自動両張り両框縫機、全自動両返し縫機を導入した。機械化によりベテラン職人で1時間かかっていた作業が20分程に短縮された。設備の操作が簡易化され、若手職人でもヘリなし畳を製造できるようになった。余力のできたベテラン職人は、畳の保守メンテナンスや顧客への提案営業へ配置転換するための教育を受けた。大手リゾート旅館の改修工事にベテラン職人を同行させ、提案営業を始めている。
| 加工機 | 自動チップソー断裁機 |
|---|---|
| 加工機 | 全自動両張り両框縫機 |
| 加工機 | 全自動両返し縫機 |
機械化によりヘリなし畳の製造が効率化し、ベテラン職人の作業時間が大幅に短縮された。設備の操作が簡易化されたことで、若手職人でも製造できるようになった。余力のできたベテラン職人は、職人技が必要な仕事や保守メンテナンス、提案営業に充てられ、収益性の向上を目指している。大手リゾート旅館の改修工事で提案営業を開始した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の畳製造から機械化へ移行し、ヘリなし畳の需要拡大に対応する方針が読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。
ヘリなし畳の人気上昇や外国人観光客増による和室見直しという外部環境は書かれているが、自社の強みとの関係の説明は限定的。
薄利多売・利益率の低さ・負債の多さという課題を認識し、提案営業への配置転換で収益性向上を目指すと書かれている。
ベテラン職人の作業が1時間から20分に短縮と具体的数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
若手職人でも製造できる体制と、ベテランの配置転換教育は触れられているが、事務処理能力などの体制面の記述はわずか。
デザイン性の高いヘリなし畳への需要が多いと書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
提案営業の開始や教育実施は書かれているが、中長期の検証やスケジュールは読み取れない。
負債の多さという課題に触れているが、資金調達や金融機関との関係についての記述はない。
ヘリなし畳のデザイン性が人気とされるが、普及度や高価格化の水準を示す数字はない。
和室見直しによる旅館・ホテルでの畳替え増加はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は少ない。
作業時間が1時間から20分へ短縮し生産効率が大幅に向上したと数値で示されており、費用対効果の一端が読み取れる。
機械化・設備操作の簡易化はあるが、先端的なデジタル技術やビジネスモデル構築の記述はない。
公開されている事例からは読み取れません。
箱根の宮ノ下で創業し地元の旅館に畳を納めてきたという地域との関係は読み取れるが、地域経済への牽引の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程