ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

最新型サーボプレス導入による冷間鍛造と精密プレスの高精度複合加工

株式会社上野鉄工所

この事例のポイント

  • 国内外の同業他社との差別化と競争力の強化が課題だった。
  • ものづくり補助金を活用し、150tのサーボプレス機を導入した。
  • 冷間鍛造と精密プレスの複合加工が可能になり、加工精度と生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社上野鉄工所
所在地大阪府 堺市
業種鉄鋼業
従業員数8人
資本金3,500万円

事業の背景

旋盤による自転車部品の加工を主事業に創業し、その後、熱間鍛造から冷間鍛造へと業容を拡大した。現在は冷間鍛造による自動車部品や産業機械部品、ガス容器部品などを製造し、自動車部品関連が売上全体の約60%を占める。自動車分野は品質・コスト・納期の要求が他業界より厳しい。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

ものづくり補助金を活用し、150tのサーボプレス機を導入した。自動車部品の加工工程で使用し、冷間鍛造と精密プレスの高精度な複合加工を可能にした。冷間鍛造で加工した製品の抜き工程を、新たに導入したサーボプレスで行うようにした。これまでのプレス機械と比べ、加工スピードを上げながら精度も向上させた。

加工機150tサーボプレス機

事業の効果

冷間鍛造と精密プレスの複合加工が可能になり、加工精度と生産性が向上した。加工スピードが上がり、付加価値の高い製品を提供できるようになった。金型の寿命も向上し、大きなコストダウンにつながった。生産性は約15%向上し、新たな用途開拓と提案力の強化につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    約半世紀の冷間鍛造ノウハウ蓄積と自動車部品の売上約60%が書かれ、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    800tの大型プレス機や自動車分野での顧客開拓など、強みと市場の関係が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    最少人員での生産性向上へのロボット導入検討は書かれるが、課題と成長計画の関係は具体性が薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産性約15%アップの成果は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく読み取れない。

  • 事業を進める体制4

    従業員8名で、OJTによる人材育成や工程設計・金型設計の自社対応が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車分野の厳しい品質・コスト・納期への対応と、大手企業への納入実績が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ロボット導入の検討と複合加工の新分野開拓の方針はあるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    冷間鍛造とサーボプレスの複合加工で、同業他社でほぼ見られない加工を提供している点が書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果に関する記述はわずかで、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    補助事業で生産性約15%アップ、金型寿命向上による大きなコストダウンが書かれ、費用対効果がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    サーボプレスの導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はほぼ読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大阪府堺市の地元企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も技術革新に取り組み、強みを生かせる新たな分野の開拓を目指す。

事業者の声

大物の加工にも対応できるのが当社の強み。今後は複合加工でしかできないような独自技術で新たな分野を開拓していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。