ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

ホットメルト接着剤塗布装置を導入し人や環境に優しい製袋工場の構築

株式会社ミューパック・オザキ

成果シンナータイプの接着剤塗布装置 6台→0台

この事例のポイント

  • フィルム切断時に刃に接着剤が付いたり、製品から接着玉がはみ出したりしていた。
  • 従来はシンナーで希釈する接着剤を使う接着剤塗布装置が工場内に6台あったが、そのすべてをホットメルトタイプの接着剤塗布装置に入れ替えた。
  • シンナータイプの接着剤塗布装置 6台→0台。ホットメルト化によりシンナー臭が工場から一掃され、従業員が働きやすい環境になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミューパック・オザキ
所在地大阪府 八尾市
業種プラスチック製品製造業
技術分野接合・実装,接合・実装
従業員数36人
資本金1億円
設立1980年

事業の背景

ミューパック・オザキはプラスチックフィルムの製袋メーカーで、昭和55年の創業以来製袋業界に携わってきた。創業時の写真のネガ用袋はデジタルカメラの台頭で縮小し、ダイレクトメール用のプラスチック封入袋や文房具の店頭販売用つり下げ袋などへ主力が移った。現在はチャック付き袋が売上の50%近くを占め、大手化粧品メーカーのサンプル向けが多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度フィルム切断時に刃に接着剤が付いたり、製品から接着玉がはみ出したりしていた。
  • 人手・技能シンナー臭による体調不良や胎児への影響懸念などを理由に退職者がたびたび発生していた。
  • 生産能力接着剤を連続で塗布するため、間欠塗布ができず品質や作業効率の向上が難しかった。

やったこと

従来はシンナーで希釈する接着剤を使う接着剤塗布装置が工場内に6台あったが、そのすべてをホットメルトタイプの接着剤塗布装置に入れ替えた。ホットメルト化により工場からシンナー臭を一掃した。また接着剤の間欠塗布が可能になり、接着剤ごとフィルムを切断することがなくなった。

  • 加工機ホットメルト接着剤塗布装置トタニ式合掌製袋機キョウエイ式サイドシール機トタニ式高速サイドシール機

新しい製品・サービス:チャック付き袋の技術を応用した新製品としてミュースライダー付きポーチなど、デザイン力強化とプラスチックフィルム以外の素材への展開に取り組む

事業の効果

  • シンナータイプの接着剤塗布装置 6台→0台

ホットメルト化によりシンナー臭が工場から一掃され、従業員が働きやすい環境になった。接着剤の間欠塗布が可能になり、フィルム切断時に接着剤がはみ出したり刃に付いたりする問題がなくなって、品質と生産性が向上した。蓋の両端を切り取った袋の生産が容易になり、主要顧客の化粧品メーカーからの需要拡大が見込まれている。今回の設備投資は従業員の働きやすさと今後の採用にも好影響を及ぼすと期待される。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性出光興産の特許を使い少量多品種受注を可能にし、化粧品メーカーからの要望が強く今後の需要拡大を見込むなど、強みと市場動向が結びついている。
  • 4
    課題の認識と解決シンナー臭による退職者の発生という課題を認識し、6台全てをホットメルト式に置き換えて間欠塗布を実現し、品質と生産性を改善している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けチャック付き袋の需要増加と化粧品メーカーからの要望を背景に、少量多品種対応という選ばれる理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げに関する数値目標は記載されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    製袋業界で創業以来、写真用袋から現在のチャック付き袋へ主力を移してきた経緯があり、事業の延長線上に今回の塗布装置導入が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    出光興産の特許を使い少量多品種受注を可能にし、化粧品メーカーからの要望が強く今後の需要拡大を見込むなど、強みと市場動向が結びついている。

  • 課題の認識と解決4

    シンナー臭による退職者の発生という課題を認識し、6台全てをホットメルト式に置き換えて間欠塗布を実現し、品質と生産性を改善している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する数値目標は記載されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員36名の製袋メーカーで、既存の製袋機や設備を運用してきた実績があり、設備導入を遂行する体制は一定程度読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    チャック付き袋の需要増加と化粧品メーカーからの要望を背景に、少量多品種対応という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後のデザイン力強化や素材展開の方針は触れられているが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決の方法は記載が乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    出光興産の特許を活用したチャック後付け製法や、後付け着脱可能なミュースライダーなど、他社にない製品を特許で守る戦略が示されている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    シンナー臭による退職者問題や女性従業員の働きやすさへの効果に触れているが、地域経済や雇用創出への波及は明示されていない。

  • 費用対効果2

    品質向上や生産性向上に寄与と述べられているが、補助金額に対する付加価値増加などの定量的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    八尾市のモノづくり体験施設での販売に触れているが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は薄い。

今後の展望

デザイン力を強化し、プラスチックフィルム以外の素材にもチャック付き袋の技術を応用する方針。

事業者の声

他社にできないことを考え、特許で守る

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。