ものづくり補助金平成29年度製造業奈良県

蓄積した歯ブラシ製造技術を生かしたワンタフト歯ブラシの製品化による経営力の強化

株式会社タナベ

この事例のポイント

  • 家庭用歯ブラシの製造だけでは、不測の事態が起きたときに手を打てないことが懸念されていた。
  • ワンタフト歯ブラシ用の機械を導入した。
  • ワンタフト歯ブラシの展開により、家庭用歯ブラシ一本に頼らない新たな事業の柱を確立した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タナベ
所在地奈良県 田原本町
業種その他の製造業
技術分野精密加工
設立1982年

事業の背景

当初はホテルアメニティの歯ブラシ製造を主軸としていたが、その製造が中国へ移ったため、家庭用歯ブラシの製造へと舵を切った。家庭用歯ブラシの製造のみとなると、アメニティ歯ブラシと同様に不測の事態に手が打てないことが懸念されていた。一方で、機械が特殊で技術も必要なワンタフト歯ブラシは参入障壁が高く、新たな柱にすることで成長が見込まれた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他家庭用歯ブラシの製造だけでは、不測の事態が起きたときに手を打てないことが懸念されていた。
  • 新製品・新技術今後様々な事業に挑戦できる体制を作るため、経営力をさらに高める新たな柱が必要だった。

やったこと

ワンタフト歯ブラシ用の機械を導入した。当社が蓄積してきた歯ブラシ製造技術を生かし、植毛工程から包装工程までの一貫生産体制を構築した。これによりワンタフト歯ブラシの商品化を実現した。ワンタフト歯ブラシは通常の歯ブラシで磨ききれない奥歯の奥や孤立歯を効果的に磨ける製品である。

加工機ワンタフト歯ブラシ用の機械

新しい製品・サービス:ワンタフト歯ブラシ

事業の効果

ワンタフト歯ブラシの展開により、家庭用歯ブラシ一本に頼らない新たな事業の柱を確立した。ワンタフト歯ブラシによって新規のエンドユーザーを獲得し、その評価も得ることができた。新規事業領域の展開は積極性の評価にもつながり、メーカーとしてのロイヤルティの向上にも結びついた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    ホテルアメニティ製造から家庭用へ舵を切った経緯や歯ブラシ90年の歴史が書かれ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    機械が特殊で技術も必要、参入障壁が高いワンタフト歯ブラシを新たな柱とすると書かれ、強みの活用は読み取れるが市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    家庭用製造が中国シフトで不安定になるという課題認識と、ワンタフト歯ブラシで新たな事業の柱を作る方向は示されているが、数値目標はない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    植毛工程から包装工程までの一貫生産体制を構築したと書かれ、実施体制の概要は読み取れるが人材や事務体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ワンタフト歯ブラシは奥歯や孤立歯を効果的に磨けると用途が示され、ビガクラボはエステサロン等の美容業界へ販売拡大と顧客層も明確。

  • 事業化までの道筋2

    一貫生産体制の構築や商品化の経緯は書かれているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ワンタフト(一穴)歯ブラシは機械が特殊で参入障壁が高く、一般的な普及度が低い分野であることが事例に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域未来牽引企業に選定され、パートタイム従業員の長期雇用や地域の活性化への貢献が書かれ、地域雇用への言及がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    産学連携による製品開発や教育機関との連携は書かれているが、先端的なデジタル技術の活用や新ビジネスモデルの記述はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    奈良県田原本町で創業し地域未来牽引企業に選定と地域の特性はうかがえるが、高付加価値による地域成長牽引の具体的な数字は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。