ものづくり補助金平成29年度製造業奈良県

コア・仕口兼用溶接ロボット導入で高付加価値鉄骨製作体制を構築する

水野鉄工株式会社

この事例のポイント

  • Mグレード取得後、既存設備では溶接などの設備能力が不足しており、Mグレードの仕事を扱いきれず、グレードを十分に活用できていなかった。
  • コア・仕口兼用溶接ロボットを導入し、Mグレードに対応できる溶接体制を構築した。
  • コア・仕口兼用溶接ロボットの導入により、Mグレードに対応できる溶接体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名水野鉄工株式会社
所在地奈良県 御所市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工,接合・実装,立体造形
設立1959年

事業の背景

当社は平成28年7月に国土交通省認定Mグレードを取得した。それまでは建物規模や使用鋼材の厚みなどが限られていたが、取得により建物の高さ制限などがなくなり、受注可能な工事と建物規模が大きく広がった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力Mグレード取得後、既存設備では溶接などの設備能力が不足しており、Mグレードの仕事を扱いきれず、グレードを十分に活用できていなかった。

やったこと

コア・仕口兼用溶接ロボットを導入し、Mグレードに対応できる溶接体制を構築した。溶接ロボットの導入にあたり、CADシステムと連携させて手作業をデジタルに置き換えた。これによりスピードと品質の向上につなげた。さらにデータ化と自動化により職人の作業時間を減らし、その時間を新しい仕事と人材育成へ振り向けられるようにした。

ロボットコア・仕口兼用溶接ロボット

事業の効果

コア・仕口兼用溶接ロボットの導入により、Mグレードに対応できる溶接体制が整った。CADシステムとの連携で手作業がデジタル化され、製作のスピードと品質が向上した。データ化と自動化により職人の作業時間が軽減され、その時間を新しい仕事や人材育成に使えるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成28年7月のMグレード取得後に仕事領域が拡大したと書かれ、溶接ロボット導入はその延長に位置づけられるが、経営戦略としての明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    Mグレードの認定取得で建物高さや延床面積の制限がなくなったと強みが述べられるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では溶接等の能力が不足しMグレードを活用できない課題を認識し、コア・仕口兼用溶接ロボットで解決する計画が書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値や賃上げを示す目標数値は読み取れず、スピード・品質向上や作業時間軽減が定性的に述べられるにとどまる。

  • 事業を進める体制4

    1級鉄骨製作管理技術者4名、非破壊試験技術者など保有資格と、溶接ロボット操作能力を持つ体制が具体的な人数で示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    Mグレード対応の高品質鉄骨製作という価値と中高層ビルなど対象は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入の遂行方法やスケジュール、中長期の課題検証は書かれておらず、CAD連携による手作業のデジタル化が述べられるのみ。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    Mグレード認定という希少な認定の取得と、対応できる建築物の幅が示されるが、同分野での市場位置や価格水準の数値は読み取れない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    鉄骨製作による建築物の安全性向上がうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的記述はない。

  • 費用対効果2

    データ化と自動化で職人の作業時間を軽減し人材育成へ転用したとあるが、投入額や付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3D CADとの連携で手作業をデジタルに変換し、データ化と自動化を進めた点が示されるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県御所市で鉄骨製作を一貫して行う地域事業者であることはうかがえるが、地域の雇用や成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。