回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社オランジェ
成果CADによる自動マーキングで歩留まりが約10%改善した。
| 事業者名 | 有限会社オランジェ |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 18人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年 |
和歌山市のアパレル製品を生産・販売する縫製工場で、各工程に数十年の経験を持つ職人を配置して高い技術力で経営を続けてきた。海外の人件費高騰や円安、地産地消意識の高まりから生産を国内回帰する傾向にある。同社は納期に合わせた生産から自社検品までを高い技術力と提案力で差別化し、高収益案件の受注が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
高収益案件に対応するため、CADシステム「NEW APEX3」と、CADと連動した自動裁断機「P-CAM 182S」を導入した。これまでパタンナーが郵送していたアナログの型紙を、データによるやり取りに変えた。大型デジタイザーやグレーディング機能を使い、パターン設計と企画提案をデータ上で行えるようにした。裁断工程では型紙が不要になり、データから高精度で自動裁断できるようにした。
データ共有により確認から型紙出力、裁断までの時間が短縮され、型紙運送にかかっていた日数も解消された。全サイズのパターンをデータ保存でき、紛失型紙やリピート品番にも即時対応できるようになった。自動マーキングで歩留まりが改善し、0.1mm単位の数値制御により裁断精度が上がって縫製工程の効率も大きく向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
数十年の職人配置と国産回帰の流れを背景に、CAD・自動裁断導入で差別化を図る方針が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
国内回帰や高収益案件の増加、差別化要請が書かれ、職人技術と提案力という強みを踏まえた投資であることが読み取れる。
小ロットのパターン設計や裁断工程がボトルネックと課題が明記され、CAD・自動裁断で解決する計画になっている。
リードタイム短縮や歩留まり約10%改善、縫製効率最低20%以上向上など数値目標が示されている。
40代平均年齢の職人体制と、5~10年かかる縫製技術の人材育成計画が書かれている。
自社の強みや高品質な国産ブランド向け受注が書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
裁断士の技術継承と長期計画での人材育成に触れ、導入後の課題と対応方針が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
マスクや高品質な国産ブランド品に触れるが、分野の普及度や高価格化の水準については記載がない。
国内回帰や地産地消の流れに触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。
リードタイム短縮、歩留まり約10%改善、効率20%以上向上など、投資に対する効果が数値で示されている。
CADと自動裁断機の連動によるデータ共有で、サプライチェーンの効率化に寄与する方向性がうかがえる。
国内回帰という産業構造の変化に触れるが、構造転換への貢献は明確に述べられていない。
和歌山市内の地元企業として地域ブランドを発信する点が書かれ、地域特性を活かした取組がうかがえる。
縫製技術は一朝一夕では身につかず5〜10年を要するため、長期計画で人材育成に力を入れ、営業拡大と並行して養成を進める。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名