ものづくり補助金平成29年度宿泊業、飲食サービス業島根県

宿泊施設の生産性・サービス品質の向上並びに新たな宿泊形態の提供

浅利観光株式会社

成果若年層の端末利用率 10%→30%

この事例のポイント

  • 松江市内では大手の参入や新しいホテルの建設予定があり競争が激化しているため、地元資本のホテルが差別化するには地元ならではのきめ細かなサービスを充実させる必要があった。
  • 松江アーバンホテルなどのフロントに、自立型のセルフチェックイン端末を導入した。
  • 若年層の端末利用率 10%→30%。セルフチェックイン端末の導入により、チェックイン・チェックアウトの作業がスムーズになり、スタッフが質の高い丁寧な対応に…

事業者のプロフィール

事業者名浅利観光株式会社
所在地島根県 江津市
業種宿泊業
従業員数160人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

昭和33年に創業した植田商店を礎に、ガソリンスタンドなどのエネルギー事業から始まり、飲食店や旅館など地域の観光産業分野へ事業を広げてきた。松江市では平成30年に県内初の簡易宿泊施設キュービックルームを開業し、新しいスタイルの宿泊として認知され始めている。利用者は週末に観光で訪れる女性客が最も多く、全体の8割を占めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑松江市内では大手の参入や新しいホテルの建設予定があり競争が激化しているため、地元資本のホテルが差別化するには地元ならではのきめ細かなサービスを充実させる必要があった。
  • 生産能力チェックイン・チェックアウトの作業が時間帯によって混雑しており、スタッフが丁寧な対応に時間を割きにくい状況だった。

やったこと

松江アーバンホテルなどのフロントに、自立型のセルフチェックイン端末を導入した。端末は大画面タッチパネルで操作でき、英語、韓国語、中国語にも対応している。機械化で生まれた時間を、フェイストゥフェイスのサービスに振り向ける方針で運用を始めた。導入後は使い方の説明が必要な場合にスタッフが丁寧に誘導し、常連客や高齢者は従来どおりのチェックインで対応している。

新しい製品・サービス:セルフチェックイン端末

事業の効果

  • 若年層の端末利用率 10%→30%

セルフチェックイン端末の導入により、チェックイン・チェックアウトの作業がスムーズになり、スタッフが質の高い丁寧な対応に取り組めるようになった。時間的にも精神的にも余裕が生まれ、宿泊客とより良い関係を築きやすい環境になってきている。端末の利用率は全体の50%超を目標としており、若年層の利用率を10%から30%へ引き上げることも目指している。宿泊客からの評価向上が期待されている。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性大手の参入で競争が激化する中、地元ならではのきめ細かなサービスで差別化する方針が明確で、地元資本の強みを踏まえている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け女性客が8割を占める利用実態や、多言語対応の端末、インバウンド・ビジネス客の利用など顧客ターゲットが具体的に示されている。
  • 4
    地域経済への波及地元資本の強みを活かし、地域の観光産業で付加価値の高いサービスを提供し、地域経済に貢献する事業として位置づけられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制スタッフの育成に取り組んでいることは触れられているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    エネルギー事業から観光・宿泊へ展開してきた歴史と、松江での簡易宿泊施設開業の流れが示され、事業の一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手の参入で競争が激化する中、地元ならではのきめ細かなサービスで差別化する方針が明確で、地元資本の強みを踏まえている。

  • 課題の認識と解決3

    大手参入による競争激化という課題を認識し、セルフチェックインで生まれた時間を接客に振り向ける計画が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    若年層の端末利用率を10%から30%、外国人客を2%から10%へ引き上げる目標が示されている。付加価値や賃上げの数値目標は弱い。

  • 事業を進める体制2

    スタッフの育成に取り組んでいることは触れられているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    女性客が8割を占める利用実態や、多言語対応の端末、インバウンド・ビジネス客の利用など顧客ターゲットが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    実証中の端末利用を踏まえ、利用率向上にQRコードチェックインを加える段階的な進め方が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    県内初の簡易宿泊施設として従来のカプセルホテルのイメージを払拭する新しいスタイルを松江に創造したと述べられている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    地元ホテルが地域の印象を高めリピーターを増やす公共的役割を担うとされ、地域観光への貢献が読み取れる。

  • 費用対効果2

    導入効果として混雑解消や評価向上が期待されるとあるが、投入額に対する付加価値増加などの定量的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    大画面タッチパネルのセルフチェックイン端末と多言語対応を導入し、非対面サービスと対面サービスを組み合わせた新しい運営を示している。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    地元資本の強みを活かし、地域の観光産業で付加価値の高いサービスを提供し、地域経済に貢献する事業として位置づけられている。

今後の展望

今後はQRコードでのチェックインなどを取り入れ、稼働率を上げて業務の効率化を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。