村で唯一の寿司店を継ぎ、出張にぎりと記念日の顧客管理で宴会需要を開く

鯛寿司

成果記念日が近い客への案内で、少人数の宴会が増えた。

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この事例のポイント

  • 首都圏の創作和食店で約7年修業し、村に戻って父から寿司の技術を学んでいる。
  • 人口約3,000人の村で、夜に営業する飲食店は自店だけになった。
  • 客層が高齢者と仕出しに偏り、家族連れに合っていなかった。
  • 店を改装し、客の誕生日や結婚記念日を記録するカルテを作った。

事業者のプロフィール

事業者名鯛寿司
所在地岩手県
業種寿司店

事業の経緯

岩手県の人口約3,000人の村で、父が寿司店を営んできた。現代表は首都圏の創作和食店で約7年修業し、店を継ぐために村に戻って父から寿司の技術を学んでいる。

村の飲食店は8店で、2022年4月からは夜に営業する店が自店だけになった。

客層は高齢者と仕出し弁当が中心で、家族連れには合っていなかった。地域を元気にしたいという思いから承継を決め、店を改装した。

出張にぎりと記念日カルテで、家族向けの小さな宴会の需要を開いている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 若い世代の流出と客層の偏り村の人口は約3,000人で、飲食店は8店、夜に営業するのは2022年4月から自店だけになった。客層は高齢者と仕出し弁当が中心で家族連れに合っておらず、このままでは若い世代の流出が進むと心配していた。

やったこと

  1. 帰郷しての承継首都圏の創作和食店で約7年修業したのち、店を継ぐために村に戻り、父から寿司の技術を学んでいる。商工会の青年部と組んで地域を元気にしたいという思いから、承継を決めた。
  2. 店舗の改装子育て世代から3世代の家族までくつろげるよう、個室の飲食スペースを備えたバリアフリーの店に改装した。
  3. 出張にぎり料理に体験を組み合わせ、宴会場で客の前で寿司をにぎる出張サービスを始めた。
  4. 記念日カルテ客から誕生日や結婚記念日などを教えてもらい、記念日カルテを作った。毎月、管理ソフトで記念日が近い客を選び、割引や特典の案内を送った。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 宴会場での出張にぎりで思い出に残る食事の時間を届け、客との絆を深められた。
  • 記念日が近い客に割引や特典を案内した結果、少人数の宴会の需要が増えた。
  • 承継後は常連客中心から客層が広がり、店内でもテイクアウトでも初めての客が増えている。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的若い世代の流出と客層の偏りという課題を示し、帰郷して承継する目的と地域を元気にする思いが具体的に書かれている。
  • 4
    売上・利益の見込み記念日案内の結果、少人数の宴会需要が増え、承継後は初めての客も増えたと書かれ、売上増につながる根拠がある。ただし増加率の数字はない。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    若い世代の流出と客層の偏りという課題を示し、帰郷して承継する目的と地域を元気にする思いが具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    約7年の修業後に帰郷し父から技術を学ぶ体制、改装・出張にぎり・記念日カルテという取組の流れが示されている。ただしスケジュールの詳細は薄い。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    記念日案内の結果、少人数の宴会需要が増え、承継後は初めての客も増えたと書かれ、売上増につながる根拠がある。ただし増加率の数字はない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    村で夜に営業する唯一の飲食店として地域に根ざし、客層を3世代家族や若い世代へ広げている点から継続と成長の見通しが読み取れる。

事業者の声

今まで当店を利用する方は常連客中心だったが、事業承継後当店利用客層は幅広く、店内・テイクアウトともに初めて当店を利用する方も増えてきている。

岩手県の寿司店(従業員0名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

寿司店は敷居が高いと感じる人も多いため、気軽に食べられるメニューを増やす。地元や三陸の旬の魚を生かし、食育も意識した料理を出す。

道の駅や体験型観光の事業者と組んで観光と食事を一緒に楽しめる企画をつくり、食材にこだわったコースや個室の良さもSNSで伝えていく。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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