高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
ヒラタ工業株式会社
成果生産効率が2割程度向上した。
| 事業者名 | ヒラタ工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 出雲市 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,材料製造プロセス |
| 従業員数 | 85人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1964年 |
ヒラタ工業は昭和39年に旧平田市へ進出し、55年にわたる生産ノウハウで農機やモーターなどの鋳物部品を製作している。近年は農機部品が主力で、1カ月に1000種類以上の小ロット部品を作っている。鋳物生産が全国上位の島根県では各社の技術水準が高く、市場競争が激しい。売上高は景気動向に左右されるため、新規市場の開拓が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
製作された部品に付着した砂を落とすため、上下ストローク付きハンガーショットブラスト(ILH17型バッチハンガー式ショットブラスト機)を導入した。部品を3段の棚に乗せてハンガーのように吊り、回転させながら30センチほど上下動させることで、投射する小さな金属球をむらなく当てる。部品の並べ方向や投射角度は、しまね産業振興財団と連携して研究した。
外観品質が向上し、取引先の満足度がアップした。生産効率が2割程度向上して省力化が図られ、残業時間の減少につながった。全体の生産量アップに貢献し、計画していた年商目標を1年で達成した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
55年の鋳物生産ノウハウを背景に、高品質部品の提供を目指して導入したとあり、一貫性は読めるが戦略上の位置付けは薄い。
打痕による不良扱いへの対応と外観品質へのこだわりを踏まえ、外観向上で満足度が上がったと書かれ、強みの活用が読み取れる。
連続ショットの砂落ちの課題を挙げ、ハンガーショット導入で生産効率が2割程度向上したと具体的に述べている。
計画の年商を3年目標のところ1年でクリアしたとあり、目標達成の実績が示されるが、付加価値・賃上げの目標値は書かれていない。
しまね産業振興財団と連携して研究したとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の具体的記述は見当たらない。
医療機器分野のCT・MRI部品など新規ターゲットを明示し、医療機器輸出増加というニーズの裏付けも書かれている。
新規市場開拓や従業員85人から90人の確保など中長期の方針は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
鋳物部品は一般的な分野だが、外観品質へのこだわりに応える高付加価値化の方向性がうかがえる程度である。
島根県の鋳物産業の集積や医療機器輸出の増加に触れるが、国が補助する積極的理由や波及効果は明示されていない。
生産効率2割向上、残業時間減少、1年で年商目標達成と、投資に対する効果が数字で示されている。
上下ストロークの導入は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
医療機器や健康関連機器など成長分野への進出意欲はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
出雲市で誘致企業として雇用を生み、従業員増加を目指すとあり、地域雇用への寄与が読み取れるが具体性は薄い。
医療分野(CTやMRIの部品製造)や健康関連機器分野への新規市場開拓を目指している。安定した受注を維持し、省力化を進めながら従業員を85人から90人へ増やす目標を定めている。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分