ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

高度化した精度の高い畳の短期間での製造実現を図り、販路拡大・直販部門強化を図る

株式会社大谷屋たたみ店

成果裁断時間 1従来比→0.33従来比

この事例のポイント

  • 部屋ごとに畳の大きさが1ミリ単位で異なるため、以前はメジャーで寸法を測って切断しており、四方を切る縁なし畳は時間と労力がかかっていた。
  • 2017年度に両枚裁断機を導入した。
  • 裁断時間 1従来比→0.33従来比。両枚裁断機の導入により、畳の裁断時間が従来の3分の1に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大谷屋たたみ店
所在地島根県 安来市
業種その他の製造業
従業員数2人
資本金300万円
設立2009年

事業の背景

1904年の創業以来、畳の製造販売を営んできた。住宅の洋風化で戸建て、賃貸、分譲マンションを含め和室が減り、畳のマーケットは著しく縮小している。一方で畳の素材は和紙やデニムなど多様化し、バリアフリー化により厚さ15ミリ前後の半畳の縁なし畳の需要が急速に増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力部屋ごとに畳の大きさが1ミリ単位で異なるため、以前はメジャーで寸法を測って切断しており、四方を切る縁なし畳は時間と労力がかかっていた。
  • 品質・精度販路を広げるには、精度の高い製品をより短期間で製造することが求められていた。

やったこと

2017年度に両枚裁断機を導入した。部屋の図面をパソコンに入力してデータを裁断機に送ると、まず左右を切断し、畳を90度回転させて上下を切断し、4辺を自動で裁断する。これにより裁断にかかる時間は従来の3分の1に短縮できた。営業活動の時間も増やせるようになり、工務店やハウスメーカー、一般顧客からの受注に素早く対応できるようになった。

事業の効果

  • 裁断時間 1従来比→0.33従来比

両枚裁断機の導入により、畳の裁断時間が従来の3分の1に短縮された。受注に素早く対応できるようになり、工務店やハウスメーカー、一般顧客からの受注拡大が見込まれている。営業活動の時間も増え、直販部門の強化と販路拡大につながる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決畳の大きさが部屋ごとに異なる課題に対し、裁断時間を従来の3分の1に短縮したと数字で書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員2名の小規模体制が資本金と共に示されるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はわずかである。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    事例は1904年創業以来の畳製造と機械化の推進を書いており、事業の連続性は読み取れる。ただし経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    和室減少で畳市場が縮小する中、縁なし半畳の需要増に対応すると書かれている。競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    畳の大きさが部屋ごとに異なる課題に対し、裁断時間を従来の3分の1に短縮したと数字で書かれている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    裁断時間を3分の1に短縮したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員2名の小規模体制が資本金と共に示されるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    縁なし半畳のモダンさや内装工事のしやすさ、敏速丁寧な仕事が選ばれる理由として書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    販路拡大や直販強化を図るとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    縁なし半畳はモダンな需要が増えていると書かれるが、同分野での高付加価値化・高価格化の記述は薄い。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地元安来市など地域の取引先への販路拡大が書かれるが、波及効果や雇用創出の数字はない。

  • 費用対効果3

    裁断時間を従来の3分の1に短縮したとあり、効率化の効果は読み取れるが投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    パソコンで図面データを入力し裁断機に送る仕組みが書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    島根県安来市を拠点に地元の工務店やハウスメーカーとの取引を広げるとあり、地域性は読み取れる。

事業者の声

敏速かつ丁寧な仕事で顧客に喜んでもらえるよう努めていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。