ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

独自のブリックス度調整技術で、フローズンしても美味い”おはぎ”の増産体制の実現。

株式会社大惣

成果製造量 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 既存の設備は性能の限界からあんの製造工程がボトルネックとなり、増産が難しかった。
  • 補助事業では、既存の無人化粒あんユニットと包あんロボットと同タイプの新型設備を導入した。
  • 製造量 1倍→1.5倍。新設備の導入により、あんの製造量が増えておはぎの増産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大惣
所在地島根県 出雲市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数77人
資本金5,000万円
設立1979年

事業の背景

株式会社大惣は、コロッケや天ぷらの揚げ売りから始まり、現在は弁当や寿司、惣菜などを製造し、市内外のスーパーや病院内売店に卸すほか、市内6カ所のテナントで販売している。品数は約200種類に及ぶ。惣菜や弁当の市場規模は10兆円を超え、共働き世帯や単身世帯の増加によりニーズは年々高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の設備は性能の限界からあんの製造工程がボトルネックとなり、増産が難しかった。
  • 生産能力製造開始時に導入した無人化粒あんユニットや包あんロボットでは、高まる需要に対応しきれなくなっていた。
  • 販路・情報発信おはぎは米の部分が冷凍すると硬くなるため保存が効かず、冷凍による販売量や販売ルートが限られていた。

やったこと

補助事業では、既存の無人化粒あんユニットと包あんロボットと同タイプの新型設備を導入した。無人化粒あんユニットはCATV-4、包あんロボットは火星人CN580で、いずれも従来機よりバージョンアップされている。新設備によりあんの製造量が増え、おはぎの増産が可能になった。出来上がりの精度も大きく向上し、品質の改善も実現した。

加工機無人化粒あんユニット CATV-4
ロボット包あんロボット 火星人 CN580

新しい製品・サービス:解凍後も美味しい冷凍おはぎ

事業の効果

  • 製造量 1倍→1.5倍

新設備の導入により、あんの製造量が増えておはぎの増産が可能になった。出来上がりの精度が向上し、品質の改善も実現した。製造量は約1.5倍になり、顧客ニーズへの対応が可能になった。ユーザーに評価された味と食感を維持しながら、販路の拡大につなげている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    冷凍おはぎの開発や既存の無人化粒あんユニット等の導入が過去の取組として書かれ、事業の連続性はうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ブリックス度調整で解凍後も柔らかい冷凍おはぎを作れる独自性と、中四国から九州・北陸へ販路拡大した事実が書かれ、強みが競争優位につながっている。

  • 課題の認識と解決4

    冷凍保存できず販売が限られていた課題を認識し、新設備で製造量が約1.5倍になり顧客ニーズに対応できたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製造量約1.5倍という実績は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    甘さ控えめでしっとりした柔らかさが特徴と書かれ、エンドユーザーに受け入れられ取引先との契約継続につながっている点が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    冷凍庫の増設予定や関東・中部への販路拡大構想はあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    冷凍おはぎは既存の惣菜市場で一般的な商品ではないが、普及度や高価格化の具体的記載は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    市場規模10兆円超や共働き・単身世帯の増加に触れ、地域の食生活を支える役割は書かれるが、波及効果や雇用創出の数値はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や投資額に対する付加価値増加は書かれておらず、製造量1.5倍の効果のみ読み取れる。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    冷凍食品による販路拡大は書かれるが、成長分野への構造転換という位置付けは明示されていない。

  • 地域経済への波及4

    出雲市を拠点に地域の食生活を支える惣菜専門会社として、地域に根差した事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

冷凍庫を増設する予定で、関東や中部地方への販路拡大を目指している。

事業者の声

甘さ控えめで、しっとりした柔らかさが特徴の弊社のおはぎは、おかげさまでエンドユーザーにも受け入れていただいており、それが取引先との契約継続につながっている。受け継がれた味を次世代に残し、需要に対応できる設備が整ったので、今後は、関東や中部地方への販路拡大も狙っていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。