ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

最新型框縫機・平刺し機導入による縁無し・半畳畳製造の生産性革新と高品質化の実現

有限会社竹内畳店

成果1日の製作能力 6帖→40帖

この事例のポイント

  • 新しいスタイルの畳を製造すると従来の作業を止めなければならず、外注に出すこともあった。
  • 新旧両方の畳を同時に製造できるよう、エアー式両縁裁断機付縫機(東海ホープGAT2型縫機、型式KF-GAT2)と全自動反転式平刺機(東海ロボオート6型、型式HM-6)を導入した。
  • 1日の製作能力 6帖→40帖。機械導入により生産工程が大幅に短縮され、新旧両方の畳を同時進行で製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社竹内畳店
所在地島根県 松江市
業種その他の製造業
従業員数5人
資本金300万円
設立1948年

事業の背景

1948年創業の竹内畳店は松江市石橋町で家族経営を続け、畳の製造に加えてふすま、障子、カーテン、網戸などのリフォーム工事や点検も手がけている。職人が手縫いで製作していた時代は1日6帖が限度だったが、近年は和室が洋室風のスペースへと変わり、縁のない半畳サイズの需要が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新しいスタイルの畳を製造すると従来の作業を止めなければならず、外注に出すこともあった。
  • 生産能力縁あり畳も後世に伝えたいが、新旧両方の畳を同時に製造できる設備が不足していた。

やったこと

新旧両方の畳を同時に製造できるよう、エアー式両縁裁断機付縫機(東海ホープGAT2型縫機、型式KF-GAT2)と全自動反転式平刺機(東海ロボオート6型、型式HM-6)を導入した。機械の導入により生産工程が大幅に短縮され、1日約40帖の製作が可能になった。以前にも増して厳密な寸法がボタンひとつで手早く取れるようになり、100%自社製造を実現した。裁断や薦を張る作業は人員を削減できた。

  • 加工機エアー式両縁裁断機付縫機東海ホープGAT2型縫機、型式KF-GAT2全自動反転式平刺機東海ロボオート6型、型式HM-6

新しい製品・サービス:縁のない半畳サイズの畳を含む、新しいスタイルの畳

事業の効果

  • 1日の製作能力 6帖→40帖

機械導入により生産工程が大幅に短縮され、新旧両方の畳を同時進行で製造できるようになった。製造量は倍増し、裁断や薦を張る作業では人員を削減できた。現場作業員が営業や納品も担当するようになり、受注エリアは松江市内から安来市、出雲市、圭南市などの近隣市町へ広がった。女性や若い世代のスタッフが営業のフォローや相談に対応する体制も整い、畳以外のクロスやカーテンなどの内装工事の受注も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標1日6帖から約40帖へ、製造量の倍増とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1948年の畳店で、機械導入を含め製造・営業を拡張してきた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    需要が縁あり畳から縁なし半畳へ移ったとの市場変化と、家族経営の細やかな対応という強みが書かれている。競争優位としての整理は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    外注が必要だった課題を機械導入で解決し、受注エリアが拡大したと書かれているが、成長計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    1日6帖から約40帖へ、製造量の倍増とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    家族経営で代表・後継者・1級技能士が関わる体制は読み取れるが、人員や事務処理面の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    縁なし半畳サイズの需要増への対応と、家族ならではの提案が顧客に選ばれる理由として示されている。

  • 事業化までの道筋2

    2代目から3代目夫婦、息子2人への後継を見据えた将来設計とあるが、具体的なスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    新旧両方の畳を同時に製造し、半畳サイズなど新スタイルに対応する点は特色だが、高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    伝統文化としての畳を後世に伝える点が述べられているが、波及効果や雇用創出の記述は限定的である。

  • 費用対効果3

    製造量の倍増と人員削減が書かれているが、補助金額に対する付加価値額の数値はない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    松江市を拠点に安来市や出雲市など近隣へ展開し、地域密着の事業を進めている点が読み取れる。

今後の展望

家族経営ならではの細やかな対応と提案を軸に、伝統的な畳と時代に合った新しい畳を製造する「住まいのプロフェッショナル」を目指し、新たな展開を進めている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。