ものづくり補助金平成29年度宿泊業、飲食サービス業岡山県

オーブン、チラー導入で介護施設の人材不足を助ける配食サービス

株式会社優食

この事例のポイント

  • 調理量が増えるなかで、従来のスチコンはトレーを1枚ずつ差し込み、調理後も1枚ずつ抜き取る必要があり、調理に時間がかかっていた。
  • 2018年に、調理する食材を並べた複数のトレーをカートに乗せたままスチコンなどに出し入れできるカートイン式のスチームコンベクションオーブン(スチコン)とブラストチラーを導入した。
  • カートイン式の導入により調理時間は半減した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社優食
所在地岡山県 倉敷市
業種持ち帰り・配達飲食サービス業
技術分野製造環境
従業員数75人
資本金1,000万円
設立2007年

事業の背景

高齢者の自宅へ弁当を宅配する事業として2002年に創業し、2007年に会社を設立した。介護施設向けの食事配送も始め、現在は倉敷市の本社調理場で1日約2000食分を調理して、倉敷市の個人宅や周辺自治体の高齢者施設に毎日届けている。高齢者施設では人手不足から調理部門の外部委託が広がっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力調理量が増えるなかで、従来のスチコンはトレーを1枚ずつ差し込み、調理後も1枚ずつ抜き取る必要があり、調理に時間がかかっていた。
  • 人手・技能大量調理の作業負担が調理担当の社員にかかっており、調理作業の効率化が求められていた。

やったこと

2018年に、調理する食材を並べた複数のトレーをカートに乗せたままスチコンなどに出し入れできるカートイン式のスチームコンベクションオーブン(スチコン)とブラストチラーを導入した。カートは2台あり、1台を調理に、もう1台を仕込み作業に使う。スチコンは「蒸す、焼く、蒸すと焼くの両方」ができ、調理方法を登録して調理工程の標準化も図っている。

加工機カートイン式スチームコンベクションオーブン(スチコン)
加工機ブラストチラー

事業の効果

カートイン式の導入により調理時間は半減した。トレーをまとめて出し入れできるため、調理する社員の作業負担が軽くなった。スチコンに調理方法を登録したことで調理工程が標準化され、家庭に近い味付けを安定して大量に提供できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    高齢者向け弁当宅配から施設向け配送へ事業を拡大した経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    家庭の味付けや地元産食材、契約農家からの米調達など強みはうかがえるが、市場動向との関係は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    調理時間半減、カートイン式スチコンとブラストチラーの導入で課題に対応したことが具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    調理時間半減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社長と取締役の2人体制から75人の従業員へ拡大し、調理30人・配達40人の配置が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高齢者が好む家庭の味や独居高齢者への手渡しなど顧客の安心が選ばれる理由として読めるが、ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    2018年導入と調理法の標準化は書かれるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    冷蔵弁当や真空パック配送など工夫は見えるが、普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    高齢者の孤独死の社会問題に触れ、安心して暮らせる地域づくりへの貢献がうかがえるが、国の補助の必要性までは書かれていない。

  • 費用対効果2

    調理時間半減という効果は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岡山県倉敷市の地元産食材や吉備中央町の契約農家との連携など地域性は読み取れるが、雇用創出や成長の規模は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

調理時間は半減した

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

京都府宿泊業、飲食サービス業平成27年度

急速冷凍技術の導入による旅館業の収益構造の改善

最先端のプロトン凍結機及びプロトン解凍機、並びに超低温冷凍庫などを導入し、食材や料理を保存できる体制を整えた。

効果:5年後に5パーセントの料理原価削減を目指した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。