回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
青木被服株式会社
成果試作品の製作回数 4回→1回
| 事業者名 | 青木被服株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 井原市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工,製造環境,立体造形,機械制御,材料製造プロセス |
| 従業員数 | 32人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1961年 |
青木被服は製品の企画から生地裁断、縫製まで一貫して手がけるデニム製品メーカーである。1970年代からジーンズのOEMを手がけ、1989年には百貨店向けOEMを始めた。デフレの進展やSPAの台頭で環境が変わったため、2010年にブランド事業部を新設して自社ブランドを新たな事業の柱に育てた。現在は自社ブランド品が売上高の3割を占める。
抱えていた課題
やったこと
2019年に、パソコン上で生地データやバーチャルサンプルを作成できるシマトロニックデザインシステムを導入した。このシステムで試作品の製作を最低限に抑え、生地のパターンも自動で作成する。あわせて高精度自動裁断機を導入し、丸い形なら真円に裁断できる精度で生産する。裁断後の縫製と加工は15人のベテラン社員が担当する。
| ソフト | シマトロニックデザインシステム |
|---|---|
| 加工機 | 高精度自動裁断機 |
新しい製品・サービス:デニム素材の着物(デニム着物)
試作品の製作が原則1回になり、パターン製作時間も短縮された。リードタイム全体は約50%削減できたという。自動裁断機により品質の水準も高まった。デザインと生産の一体化により、デニム製品の海外販売や自社ブランドの展開を進める基盤ができた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1961年創業から自社ブランド育成、2010年ブランド事業部新設、2019年のデザインシステム導入へと流れは読めるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
デザイン性の高い製品への対応、ブランド品が売上の3割、国内外約50店・パリ等での発表会など、強みと市場の関係が具体的に書かれている。
試作品が平均4回から原則1回、リードタイム約50%削減など課題と改善は読めるが、高付加価値化の計画数値は示されていない。
リードタイム約50%削減など成果の数字はあるが、補助事業の目標値として付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
15人のベテラン社員が縫製・加工を担当し、従業員32人規模とあるが、補助事業の遂行体制として詳しくは書かれていない。
ブランドデニムはパンツ4万円、コート10万円超、ヨーロッパが主戦場など、製品価値と顧客ターゲットが具体的に示されている。
導入後の中長期の検証や遂行スケジュールは書かれておらず、わずかに今後の海外発信の構想がうかがえる程度。
公開されている事例からは読み取れません。
デニム着物の製品化、和装の作務衣の認知度向上、ヨーロッパでの高価格帯販売など、同分野で高価格化を図る内容が読める。
井原市・児島のデニム産業集積地や県の輸出支援メニューに触れ、地域産業の輸出拡大への貢献がうかがえるが、雇用創出の数字はない。
リードタイム約50%削減、パターン製作時間6時間強から2時間強など効果は数字で示されるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。
自動裁断機とデザインシステムによる生地データ・バーチャルサンプル作成など、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。
海外の高価格帯市場への展開がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。
井原市のデニム産業集積地で、高付加価値な自社ブランド製品を生み、井原駅構内の販売など地域の産業を牽引する姿が具体的に読める。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も井原市の工場から世界にデニム製品を発信していく構えである。
「自動裁断機は丸なら真円が裁断できる」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。