ものづくり補助金平成29年度製造業岡山県

『三機一斉導入による革新的な生産性向上とブランド力アップに向けた創出時間活用策』

有限会社ミルクパーラー

成果包装作業時間 150分→20分

この事例のポイント

  • マカロンは手作りのため生産量に限りがあり、売り切れになることもあった。
  • 2019年に充填機、オーブン、正ピロー包装機を導入し、マカロンの製造工程を機械で効率化した。
  • 包装作業時間 150分→20分。正ピロー包装機の導入により、2人で2時間半かかっていた包装作業が20分で済むようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ミルクパーラー
所在地岡山県 総社市
業種食料品製造業
従業員数13人
設立2007年

事業の背景

2007年に岡山県総社市で洋菓子店を開業し、品質の高さから地元を中心に固定客を増やしてきた。看板商品はマカロンで、数十年前からある菓子だが、近年の人気上昇と開業時期が重なり店の主力に育った。総社市は2015年から2020年の国勢調査で人口が3.3%増えており、地域密着型の洋菓子店にとって顧客を増やしやすい環境にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力マカロンは手作りのため生産量に限りがあり、売り切れになることもあった。
  • 人手・技能マカロンは作るのが難しく、製造は社長の技術に頼っていた。
  • 人手・技能包装は2人で2時間半かかり、繁忙期には包装する時間がなくマカロンを店頭に並べられないこともあった。

やったこと

2019年に充填機、オーブン、正ピロー包装機を導入し、マカロンの製造工程を機械で効率化した。特に効果が大きかったのは包装機で、これまで2人で2時間半かけていた包装作業が20分で済むようになった。マカロンは焼き上がりの良し悪しで味の8割が決まるとされるため、オーブンで均一に焼き上げることを重視した。導入には店の規模に対して必要かという不安もあったが、効果は大きかった。

  • 加工機充填機オーブン正ピロー包装機

事業の効果

  • 包装作業時間 150分→20分

正ピロー包装機の導入により、2人で2時間半かかっていた包装作業が20分で済むようになった。包装に時間を取られてマカロンを店頭に並べられない状況の解消が期待される。充填機とオーブンも導入し、マカロンの製造工程全体を効率化した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性洋菓子店が数店しかない総社市で立地を選び、マカロンの品質評価や長く続く常連客という自社の強みを差別化に活かしている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け1日800個のマカロンを生産し、顧客から品質の高さが評価され継続来店が多いことを示し、選ばれる理由が整理されている。
  • 4
    費用対効果包装作業が2人で2時間半から20分に短縮され、繁忙期の店頭欠品を防ぐ効果が数字で示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋機械導入の効果は示されているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は記述が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    2007年開業後に品質で固定客を開拓し、マカロンを看板商品に育てた経緯があり、専用機導入による効率化も過去の取組の延長として一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    洋菓子店が数店しかない総社市で立地を選び、マカロンの品質評価や長く続く常連客という自社の強みを差別化に活かしている。

  • 課題の認識と解決3

    マカロンが手作りのため売り切れや店頭に並べられない課題を認識し、包装機など機械導入で解決を図っている。ただ高付加価値化の数値目標は乏しい。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    伊藤社長が東京で6年半修行した技術者として製造を担い、従業員13人の体制で生産機器を運用している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1日800個のマカロンを生産し、顧客から品質の高さが評価され継続来店が多いことを示し、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    機械導入の効果は示されているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は記述が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    マカロンは数十年前から存在したが流行していなかった菓子で、普及度は高くない分野を手作りの高品質で差別化している。

公的補助の必要性4.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果4

    包装作業が2人で2時間半から20分に短縮され、繁忙期の店頭欠品を防ぐ効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    総社市の人口が2015年比3.3%増え転入も多いことを踏まえ、地域密着型の洋菓子店として顧客を増やす環境を活かしている。

事業者の声

このお店規模で必要かと半信半疑だったが、効果は大きかった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。